2016 Fiscal Year Annual Research Report
The study of the interaction between Magnaportha effector AVR-Pik and rice HMA domain protein
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26292027
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Research Institution | Iwate Biotechnology Research Center |
Principal Investigator |
神崎 洋之 公益財団法人岩手生物工学研究センター, その他部局等, その他 (10390882)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イネ / いもち病菌 / HMAドメイン / ROS |
Outline of Annual Research Achievements |
植物病原菌の分泌するエフェクターは、植物の基礎的抵抗性や代謝を撹乱することで、植物病原菌の感染効率を高めていることが近年示唆されてきている。しかし、エフェクターの機能が詳細に明らかにされた事例は未だ数少なく、イネ-いもち病菌においてはほとんど明らかになっていない。いもち病菌由来の非病原力遺伝子AVR-Pikタンパク質の相互作用因子として、HMAドメインを含む低分子タンパク質"sHMA”遺伝子を複数同定した。イネにおけるノックダウン個体を用いた試験の結果から、sHMA遺伝子はいもち病菌の感染を高める機能をもつ遺伝子(罹病性遺伝子)であることが推定された。 イネ葉或いはN. benthamianaタバコ葉の細胞溶解物を用いたin vitroの実験において、精製sHMA1タンパク質は活性酸素種ROSの蓄積を負に制御することが推定された。EDTAの添加によりsHMA1のROS蓄積の抑制は生じなかったことから、この抑制に金属の関与が考えられた。またさらに、sHMAタンパク質はそれ自体はROS蓄積抑制能がなかったことから、イネ或いはN.benthamianaタバコの何らかの因子とともにROS蓄積を抑制していることが考えられた。そこで、ROS制御タンパク質群からの選抜、酵母two-hybrid法を用いたsHMA1結合タンパク質の選抜、或いはsHMA1を過剰発現させた植物体からMS/MS解析による選抜などをおこない、sHMA1との結合候補タンパク質を複数同定した。さらに、sHMAはイネにおいて100種類程の遺伝子から構成されるファミリーを構成しており、その中で葉身組織で発現量の高い遺伝子を複数選抜し、AVRとの相互作用及びノックダウンによるイネにおける機能を検討した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] A chloroplast-localized protein LESION AND LAMINA BENDING affects defence and growth responses in rice.2016
Author(s)
M. Tamiru, H.Takagi, A.Abe, T.Yokota, H.Kanzaki, H.Okamoto, H.Saitoh, H. Takahashi, K.Fujisaki, K.Oikawa, A.Uemura, S.Natsume,Y. Jikumaru, H. Matsuura, K. Umemura, M.J.Terry and R.Terauchi.
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Journal Title
New Phytologist
Volume: 210
Pages: 1282-1297
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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