2017 Fiscal Year Annual Research Report
A role of Arl8b for the development of SLE
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26293083
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 伸一郎 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (90361625)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / Arl8b / 自己免疫疾患 / 形質細胞様樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ADP ribosylation factor like GTPase 8b (Arl8b)はライソソームに存在する低分子量G蛋白質でありライソソームを微小管上でプラスエンド側に輸送することに関わっている。そのArl8bがウイルスや細菌のRNA成分を認識するToll-like Receptor 7(TLR7)と会合し、TLR7の機能を制御していることを明らかにした。形質細胞様樹状細胞(pDC)はインフルエンザウイルスなどのRNAウイルスに感染するとインターフェロン-a(IFN-a)を産生する。そのIFN-a産生にはTLR7を含むライソソームがArl8bを介してIFN-a産生のためのシグナル伝達プラットフォームへと移動することが重要であることを明らかにし、論文に発表した。またそのメカニズムはpDC、IFN-aやTLR7と関係する全身性エリテマトーデス(SLE)の発症と関わるのかどうか明らかにするために、SLEのモデルマウスBXSB.YaaとArl8b欠損マウス(Arl8bGt/Gtマウス)を用いて交配すると殆ど全くSLEを発症せず、他のSLEの誘導モデルであるプリスタンの腹腔投与によるSLEの発症に関してもArl8bGt/GtマウスのSLE発症は強く抑制されていた。このようにTLR7とIFN-aが重要な役割を果たしているSLEモデルマウスにおいてArl8bがSLEの発症に強く関わっていることが明らかとなった。論文は只今投稿中である。さらにTLR7やIFN-aと部分的にしかSLEの発症が関係しないと考えられているSLEモデルマウスMRL/lprにおいてもArl8bGt/Gtマウスと交配すると、SLEの発症が強く抑制されていた。MRL/lprマウスにおけるArl8bを介したメカニズムは明らかになりつつあり、論文投稿準備中である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)