2017 Fiscal Year Annual Research Report
Unifying functional analyses of multiple herpes simplex virus proteins
Project/Area Number |
26293102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川口 寧 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60292984)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ウイルス / HSV / VP26 / カプシド成熟 |
Outline of Annual Research Achievements |
単純ヘルペスウイルス(HSV: herpes simplex virus)は、約80種類と多くのウイルス因子をコードしている。これらウイルス因子群の総和として引き起こされるHSVの増殖や病原発現のメカニズムを解明するためには、全てのウイルス因子の機能を統一的に解析し、それらの解析で得られる知見を体系的に統合し、理解することが必須である。本研究課題では、全てのHSV因子の機能発現機構の統合的理解を最終目標とし、その第一歩として、申請者が独自に構築してきた技術基盤を利用したHSV因子の多因子統一解析システムを構築することを目的とする。 本年度は、HSVのカプシド蛋白質VP26に焦点をあて、VP26欠損ウイルスを用いた解析を行った。その結果、VP26欠損ウイルスでは、ウイルスゲノムDNAの切断とカプシドへのパッケージングにそれぞれ必須であり、カプシド成熟に関与するUL17およびUL25の核内キャプシドへの取り込みが野生体と比較して著しく低下していた。また、VP26欠損ウイルスでは、ウイルスDNAのカプシドへのパッケージングが野生体と比較して有意に低下することが明らかとなった。以上の結果は、VP26が、UL17,UL25のカプシドへの取り込みを促進することで、ウイルスゲノムDNAのカプシドへの効率的なパッケージングへ貢献していることを示唆している。今回、我々は、VP26がHSVカプシドの成熟に関与する新規制御因子であることを明らかにした。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Herpes simplex virus-1 evasion of CD8+ T cell accumulation contributes to viral encephalitis.2017
Author(s)
N. Koyanagi, T. Imai, K. Shindo, A. Sato, W. Fujii, T. Ichinohe, N. Takemura, S. Kakuta, S. Uematsu, H. Kiyono, Y. Maruzuru, J. Arii, A. Kato and Y. Kawaguchi.
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Journal Title
The Journal of Clinical Investigation
Volume: 127
Pages: 3784-3795
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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