2015 Fiscal Year Annual Research Report
病院・在宅療養を支援するリウマチ看護の質を担保するアプローチ方略の開発と促進
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26293464
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
神崎 初美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (80295774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 キヨ子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20115207)
松本 麻里 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (30295109)
府川 晃子 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (30508578)
松本 美富士 東京医科大学, 医学部, 客員教授 (40080155)
三浦 靖史 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (60346244)
田中 登美 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (80316025)
森島 千都子 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (80735879)
金 外淑 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (90331371)
元木 絵美 神戸女子大学, 看護学部, 講師 (70382265)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護学 / リウマチ / 教育プログラム / 看護実践能力 / 在宅療養 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.「面接シート」「意思決定支援シート」を用いた看護実践的介入研究 看護職によるカウンセリングマインドある治療的面接を2病院で継続している。A病院では教育を受けた14人の看護師が入院病棟と外来でシートを用いた治療的面接を順調に実施中で実施者を増員させる予定である。B病院は外来で実施予定であったが人員不足が起こり忙しい外来で実施を継続するのは困難な状況になっている。 2. リウマチ看護師の看護実践能力を測定する尺度の開発 前研究でデルファイ法によって抽出したリウマチ看護師の看護実践能力測定尺度を33項目をさらに洗練するために、尺度の信頼性・妥当性検討を行った。対象者は、日本リウマチ財団に認定登録しWeb掲載している登録リウマチケア看護師1800人のうち無作為抽出した600人とした。600人に33項目のリウマチ看護師の看護実践能力測定尺度を郵送し、227人(38%)から返送、すべて有効回答だった。女95.6%、勤務は外来72%、病棟22%、看護師歴21年(±8.2)、リウマチ看護歴7年(±4.6)、年齢44歳(±8.4)だった。項目分析の結果、9項目が削除され24項目による因子分析では、「リウマチケアに特化した知識技術力(8項目)」「リウマチを円滑に運ぶ力(8項目」」「聴く力(3項目)」「セルフケアを支える力(3項目)」「心理状態を見極める力(2項目)」5因子が抽出された。尺度全体の信頼性α係数は0.933、各因子では、0.879、0.849、0.919、0.727、0.900だった。再テスト法(n=48)による相関は0.624(p<0.001)、各項目の相関も平均0.63(p<0.01)と信頼性が検証された。妥当性は、「急性期病院における看護実践能力尺度(真下ら,2011)」5因子70項目のうちの2因子17項目との併存妥当性において、ピアソンの相関係数において0.725(p<0.001)と強い相関を確認した。リウマチ看護師の看護実践能力測定尺度は、24項目の尺度として使用できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実践的介入を実施中である。平成26年度、リウマチ看護師の実践能力尺度の信頼性・妥当性を検討し、これまで使用していた33項目から24項目に削減した。 実施病院では、これまでリウマチ登録ケア看護師を中心としたカウンセリングマインドのある面接手法を活用した看護介入をしていたが、看護師・患者ともに介入効果が出ているため、平成28年度から病院看護師全員による実施が行えることになった。さらにほかの病院への波及を試みる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.「面接シート」「意思決定支援シート」を用いた実践的介入研究 A病院では、研究対象者である看護師をさらに増やし、入院・外来患者への介入を継続する予定である。研究が予想外に進まないB病院の外来における現状を調査し、進められる規模に変更予定である。さらに、第3の病院での実施を検討予定である。 A病院での研究拡大に伴い、再教育の必要性が生じたため、その教育内容をより完成度の高い映像に収録し、ホームページ上への動画配信とDVD化し、全国の登録ケアリウマチ看護師のいる病院に配布する予定である。 2. 実践的介入研究の実施評価 開発した24項目の尺度を用いて介入前後実施評価を行う。また、実施した看護師への面接(フォーカスグループインタビュー)と患者への電話インタビューを行う。
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Causes of Carryover |
研究発表とリウマチ看護に関する情報収集のためアメリカリウマチ学会への出張を研究計画時から予定していたが、大学業務が多忙のため外国海外出張を見送った。また、研究フィールドの関係者との会議を関連学会出席時に行ったため経費が削減できた。本研究の計画時から予定しているリウマチ看護研究会の発展とその構成員である看護職の力量形成に寄与するための研究会開催について、平成27年度は第30回日本臨床リウマチ学会との共同開催が実現したため運営費用が削減できた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度はカウンセリングマインドによる面接技法と面接シートの使用方法に関する教育教材を作成し、全国の病院に配布する予定である。介入実施病院において、研究参加する看護職と患者が増加するため、謝品等の費用を増やす予定である。また、リウマチ看護研究会を開催予定である。これらについて必要研究費用として使用予定である。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Preparedness for Protecting the Health of Community-Dwelling Vulnerable Elderly People in Eastern and Western Japan in the Event of Natural Disasters2016
Author(s)
Keiko Tsukasaki, Hatsumi Kanzaki, Kaoru Kyota, Akie Ichimori, Shizuko Omote, Rie Okamoto, Teruhiko Kido, Chiaki Sakakibara, Kiyoko Makimoto, Atsuko Nomura, Yukari Miyamoto.
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Journal Title
Journal of Community Health Nursing
Volume: Vol.33, Number 2
Pages: 107-116
DOI
Peer Reviewed
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[Book] からだの病気 こころのケア:チーム医療に活かす心理職の専門性2016
Author(s)
鈴木伸一(監),金外淑小川朝生,木村穣, 小澤美和,西村勝治,筒井順子,上田淳子,佐伯 俊成, 堂谷知香子,古賀晴美,久野美智子, 五十嵐 友里石田 真弓大西秀樹,尾形明子, 藤原彩,武井優
Total Pages
312(277-288)
Publisher
北大路書房
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