2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26301003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今中 哲二 京都大学, 原子炉実験所, 研究員 (90109083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 徳幸 広島大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30304463)
竹峰 誠一郎 明星大学, 人文学部, 准教授 (40523725)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 広島・長崎 / ウィンズケール原子炉事故 / マーシャル諸島核実験 / セミパラチンスク核実験場 / チェルノブイリ原発事故 / スリーマイル島原発事故 / 福島原発事故 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、5月はじめにメンバーミーティングを行い、平成28年度の活動について議論した。参加者は、代表者の今中、分担者の川野、竹峰の他に、協力者の鈴木真奈美(明治大学)、進藤眞人(市民環境研究所)、玉山ともよ(南山大学)、高橋博子(明治学院大学)、平林京子(京都大学)、振津かつみ(兵庫医科大学)。 平成28年度のチームとしての海外調査としては、今中、川野、竹峰、鈴木、玉山、高橋、振津が8月末に1週間ウクライナを訪問しチェルノブイリ原発事故影響のさまざまな側面について調査を行った。8月28日には、キエフ市において、ウクライナの研究者と一緒に “Ukraine-Japan Seminar on Lessens from Various Nuclear Disasters in the World”というセミナーを開催し、振津、高橋、竹峰、玉山、平林が報告を行った。 その他の海外調査としては、川野は、9月中旬にカザフスタンを訪問しセミパラチンスク核実験場周辺住民の聞き取り調査、2月下旬にウクライナを訪問しチェルノブイリ事故避難民の聞き取り調査を行った。竹峰は、4月にベラルーシ共和国を訪問してチェルノブイリ事故30年のコンファレンスに参加、2月半ばから1カ月ほどマーシャル諸島共和国を訪問し3月1日に核実験被災に関するコンファレンスに参加した。 今中は、避難指示解除を前にした飯舘村において、除染終了後の住居回りの放射線状況を測定し、結果を地元の方に説明する活動を行った。2月18日には福島市において飯舘村放射能エコロジー研究会によるシンポジウムを開催し、村の将来について議論した。また、8月3日と4日、京都大学原子炉実験所において、「福島第一原発事故による周辺生物への影響に関する研究会」を開催し、プロシーディングスをKURRI-EKRレポートとして出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スリーマイル島原発事故調査は見合わせることになったが、プロジェクト全体としては順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年は、本プロジェクトの最終年度なので、一般市民も参加できる形で、これまでの成果についての報告会を開催し、そのプロシーディングスを作成する。
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Causes of Carryover |
米国スリーマイル島原発事故の現地調査を予定していたが、現地案内予定者の病気などで中止になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
福島原発事故汚染地域における避難指示解除後の汚染状況について集中的な現地調査を予定している。」
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Research Products
(23 results)