2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study on urban social systems that creates a sustainable "form":Torino
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26301004
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
矢作 弘 龍谷大学, 政策学部, 教授 (40364020)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 縮小都市 / 人口減少 / 脱工業化 / 都市空間の「変容」 / 郊外の「変容」 / 産業構造の転換 / 都市再生 / トリノ |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年3月に出版した『トリノの奇跡』が多様なメディアを通じて広く紹介されるように努めた。その結果、毎日新聞読者欄、専門誌「地域開発」、「市政研究」の書籍紹介などで書評に取り上げられた。それぞれの評者から高い評価を得ることができた。 この間の研究成果をさらに発展させるために、すなわち人口減少社会をめぐる課題表出の多様性を探求するために、内外の研究者を招聘し、勉強会を積極的に開催した(台湾国立大学のChang Shenlin教授、イタリアCNRのSaveria Teston研究員など)。そこでは、産業都市対田舎--特に中山間地域と都市の対立、あるいは協働の構図をめぐって議論があった。当該研究の対象になったトリノも、FIATの企業城下町として成長したが、その際の労働力の供給源になってきた都市圏の山間地域の変容に関心があった。 一方、わが国の都市をめぐっていはニュータウンの高齢化、人口減少が著しい。ニュータウンの縮小化である。そこで今後、縮小都市論研究をこの領域に拡張することを意識し、アメリカの「成功体験」を通して語られるjことの多い2ニュータウンの現地調査をしてきた(フロリダのCelebrationとワシントン郊外のClumbia)。 この調査に先立って変容するアメリカの郊外に関する論文(「ショッピングセンター葬送の鐘が鳴る―ー郊外の「変容」に、アメリカ例外主義の衰亡を読む」)を執筆した(『思想』2017年11月号に掲載)。この論文は朝日新聞の月間時評欄で「今月の推奨論文」に挙げられた。 これまでの研究成果を踏まえ、今後は新たな問題意識を構築し、改めてアメリカの衰退都市をめぐる研究を深化させる。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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