2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of epidemilogical study around Chernobyl Nuclear Power Plant, for the future of Fukushima.
Project/Area Number |
26305025
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
高村 昇 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (30295068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 尚樹 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (00304973)
林田 直美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (00420638)
中島 正洋 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50284683)
折田 真紀子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (90737305)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | チェルノブイリ / 甲状腺 / 内部被ばく / 放射性セシウム / 放射性ヨウ素 / キノコ |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請では特に良性甲状腺疾患に焦点をあて、チェルノブイリ周辺で我々がこれまでフィールド研究を長年にわたって行ってきたウクライナ・ジトーミル州における臨床疫学研究を推進する。チェルノブイリにおける放射性ヨウ素の内部被ばくによる健康影響を明らかにすることで、チェルノブイリ周辺住民のみならず、今後福島県における健康影響評価における重要な科学的エビデンスを提供することを目的とした。 ジトーミル州診断センターと協力して、チェルノブイリ事故前に生まれて放射性ヨウ素による内部被ばくを受けた群(被ばく群)と事故後に生まれ、放射性ヨウ素による内部被ばくを受けなかった群(非被ばく群)において甲状腺自己抗体検査、甲状腺機能検査および超音波検査を実施し、両群における甲状腺良性疾患の頻度を比較した結果、両群において特に上差は見られず、チェルノブイリにおいて放射性ヨウ素の内部被ばくによる甲状腺良性疾患の増加は見られなかった。 さらにわれわれは、長期的な環境モニタリングを通じた福島の将来的な放射性セシウムの動態を考察するため、ジトーミル州で放射性セシウムが濃縮しやすいきのこを採取し、放射性セシウムの測定を行った。その結果、放射性セシウムは、採取された地区の土壌中の放射性セシウム濃度よりも、キノコの種に依存することが明らかとなった。このことは、福島における内部被ばく低減化対策にも有用なエビデンスであると考えられる。 得られた結果は論文にまとめて英文専門雑誌に投稿したほか、福島での住民への説明会にも参考資料として紹介し、住民の安全・安心の担保に貢献している。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)