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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Research of microbial metabolisms that function in soil-humic acid homeostasis

Research Project

Project/Area Number 26310303
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

高谷 直樹  筑波大学, 生命環境系, 教授 (50282322)

Project Period (FY) 2014-07-18 – 2017-03-31
Keywordsフミン酸 / 糸状菌
Outline of Annual Research Achievements

土壌、河川、湖水などに含まれる腐植物質は微生物的および化学的な作用により生成した物質の総称である。フミン酸は腐植を形成する主要な物質のひとつで環境中に豊富に存在する物質であり、自然界においてフミン酸と糸状菌が作用しあっていることは明らかである。しかしながらフミン酸と糸状菌の関わりに関して明らかになっていることはほとんどない。これまでに、フミン酸による糸状菌Aspergillus nidulansの生育の促進作用やA. nidulansによるフミン酸の吸着と構造変化等が見出された。また、多くの糸状菌が、フミン酸を代謝し高分子化することを示した。本年度は、フミン酸がA. nidulansの生育を促進するメカニズムの解明を試みた。その結果、フミン酸の存在下では、この糸状菌は、細胞内の活性酸素濃度を低下させていることが示された。このとき、シアン耐性呼吸の活性とシアン耐性呼吸酵素の遺伝子の発現が増加していることがわかった。この遺伝子破壊株をフミン酸を添加して培養した際の呼吸活性は大きく低下したことから、シアン耐性呼吸が主要な呼吸機構であることが示された。以上の結果は、フミン酸が呼吸系を切替えることによって活性酸素の生産を抑え、それによって細胞の増殖を促進させる働きを持つことを意味する。本研究成果によって、環境中での糸状菌の呼吸代謝の発現の新たな知見を与えるとともに、多くの糸状菌が環境中のフミン酸の恒常性の維持と相互作用をもつことを示すものであり、微生物の生態と環境動態を考察する上で大きな意義を与える新知見である。

Research Progress Status

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Causes of Carryover

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Expenditure Plan for Carryover Budget

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Research Products

(1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] フミン酸によるAspergillus nidulans の生育促進の機構解明2016

    • Author(s)
      大泉 太於 中澤 奈美、高谷 直樹
    • Organizer
      微生物研究会
    • Place of Presentation
      日本大学生物資源学部キャンパス(神奈川県藤沢市)
    • Year and Date
      2016-11-05

URL: 

Published: 2018-01-16  

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