2016 Fiscal Year Annual Research Report
Interaction consisted of information between verbal and nonverbal
Project/Area Number |
26330264
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
加納 政芳 中京大学, 工学部, 教授 (90387621)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オノマトペ / 感性ロボティクス / ヒューマンロボットインタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,言語情報の中でも特に非言語情報を多く含む,擬音語,擬態語(これらを総称してオノマトペと呼ぶ),および感動詞,幼児語に着目したヒューマンロボットインタラクションを提案し,このインタラクションから創出される効果を調査した.本年度は,オノマトペ・感動詞・幼児語を用いたインタラクションを実現するために,以下の研究を実施した. ・数値化されたオノマトペを用いて熟練者の書写技能を教示するパーソナルロボットの書写技能伝達能力を評価した.実験の結果,書写技能教示ロボットを用いることで,書写の学習者に対して書写技能の伝達を促すことが確認できた. ・ロボットの外観から想定される印象と,違和感のない発話内容との関係性を24体のロボットを用いて調査した.実験の結果ロボットの外観は4つのグループに分けることができ,特に,「幼く可愛らしい外見を有するロボットのグループ」に所属するロボットは,他のグループに所属するロボットが幼児的な発話をするのに比べて有意に違和感を与えにくく,2歳前後の幼児的発話が活用できる可能性があると示唆された. 本研究を推進した3年間において,上記2点のほかに,平成26年度に,(1)数値化されたオノマトペを各ユーザの主観に対応して調整する手法の提案,平成27年度に,(2)書写教示ロボットの開発,(3)教育支援ロボットのための感情モデルの提案,(4)赤ん坊型ロボットを用いたロボットの外観と発話による身体性ミスマッチによって生じる心理的影響の調査を進めた. 本研究によって,学習支援ロボットの実用性を高めることができ,人がロボットと共に学び合うという近未来の学習環境の実現に貢献できたと考える.
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