2014 Fiscal Year Research-status Report
小学校の学校図書館による児童への読書・情報教育に関する実践的研究
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26330390
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
岩崎 れい 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (40329975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神月 紀輔 京都ノートルダム女子大学, 心理学部, 教授 (20447874)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 学校図書館 / 利用教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、すでに研究成果として得られている児童への学校図書館に関する教育方法を土台に、小学校現場における児童への図書館教育を実践し、それによって児童がどのような学習効果を得られるかを分析し、その結果をもとに学校図書館の学習支援の方法を理論的に体系化しようと考えている。 26年度は、この研究の第一段階として、公立小学校1校の協力を得て、小学校図書館における図書館利用教育を全学年に試験的に実施した。発達段階にあわせて、協力してくれた小学校の教員と相談しながら実施した。 小学校低学年・中学年・高学年のそれぞれに、発達段階にあった図書館利用教育、読書支援、情報利用教育のための教材を配布し、利用してもらい、教材ごとにその効果を分析するのが平成26年度の目的であり、全学年に対し試験的に実施することはできたが、実施できた回数が少なかったため、効果を分析するに至るデータが十分得られず、分析については、引き続き27年度に実施したいと考えている。 また、教材作成の参考にできるような学校図書館の活用に関する諸外国の動向に関する情報を収集している。計画では、米国の学校図書館基準をもとにする予定であったが、国際的なガイドラインや米国以外の動向も対象に情報収集を行い、より日本の現状にあった教材を作成できるようつとめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画にあわせて、小学校の全学年に対し、試験的な利用教育は実施できたが、回数を重ねることができず、分析のための十分なデータの収集ができなかった。27年度にその部分を加えて、研究を実施したいと考えている。今回の実施からわかった課題をもとに27年度は体系的な図書館利用教育のための教材を作成し、その教材をもとに利用教育を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度の研究において、十分なデータは得られなかったものの、基本的な課題は把握できたので、それをもとに、教材作成の内容を見直し、体系的な教材の活用分析をもとに、学校図書館の学習支援方法の理論的な体系化をめざす予定である。
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Causes of Carryover |
26年度の予定ではデータ分析まで行う予定だったが、データが十分ではなく、データ分析に至らなかったため、それに使用する予定であったデータ分析ソフト代や人件費が発生しなかった。また、旅費の使用目的は予定通りであったが、航空運賃などが予定よりも少額で済んだ。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度予定していたデータ分析を27年度に実施するため、26年度分に計上していたデータ分析ソフト代と人件費を27年度に使用したいと考えている。 また、旅費については、27年度交付額では不足するため、今年度の残額分を27年度に使用したいと考えている。
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