2014 Fiscal Year Research-status Report
形式概念分析とグラフマイニングによる効果的なオンライン学習百科事典の構築
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26330393
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
延原 肇 筑波大学, システム情報系, 准教授 (80359687)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | レコメンデーション / 学習支援 / グラフ / 情報視覚化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究概要としては、1. 学研教育出版と共同で開発した関連語マップのログ解析のフレームワーク構築、および 2.それに基づくレコメンデーションのロジック設計、3. 全国各地の小学校へのプロモーション、および4. 関連語マップのベースとなる特許出願を行った。1. 関連語マップのログとして、過去3年分にわたる膨大なデータを解析するためのフレームワークを構築し、閲覧頻度や遷移に関する情報を系統的に取得することが可能となった。2. また、1.に基づき優秀な生徒の遷移の様子から、そうではない生徒を誘導するためのレコメンデーションのロジックの設計についても着手した。一方で、関連語マップへのアクセスがIPベースであるため、教育機関によっては同一IPの下に複数の利用生徒が存在するケースなどがあり、個人ベースでのレコメンデーションを行うことができない問題が明らかになっている。3. 関連語マップのユーザー増加のため、全国各地の小学校へ関連語マップをわかりやすく説明したパンフレットを配送した。4. 関連語マップのベースとなる特許出願を行った。(百科事典閲覧サーバ装置、百科事典閲覧方法及びプログラム,特願 2014-153262、百科事典閲覧サーバ装置、百科事典閲覧方法及びプログラム,特願 2014-013690)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中核となる特許を2件出願することができたこと、また全国各地の小学校へのプロモーションが展開できたことなどが理由として挙げられる
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Strategy for Future Research Activity |
関連語マップのログとして、過去3年分にわたる膨大なデータを提供してもらった一方で、関連語マップへのアクセスがIPベースであるため、教育機関によっては同一IPの下に複数の利用生徒が存在するケースなどがあり、個人ベースでのレコメンデーションを行うことができない問題が明らかになった。この問題については、学研教育出版側のウェブのインタフェースの仕様を大幅に変更、また個人のログインページなどを設定する必要があり、ユーザの利用の敷居が高くなってしまう。本研究では、レコメンデーションのロジックの部分を重点的に進めてゆくことが本質であるので、取り扱いのデータを変更し、個人ベースでのレコメンデーションの展開を行うことを次年度より実施する。
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Causes of Carryover |
当初発表を予定していた国際会議が不採録となり、その代わりに国内学会での発表に切り替えたため、この差額が発生している
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果を雑誌論文に投稿し、その掲載料として利用する予定である
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Research Products
(4 results)