2014 Fiscal Year Research-status Report
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26330397
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上田 浩 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (30375159)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | e-Learning / 情報倫理教育 / LMS / Moodle |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では, LMS を活用した持続型情報倫理教育のための e ラーニングコンテンツ/ プラットフォームの開発を推進するため, 次の項目について研究開発を実施しており, 今年度の実績は下記の通りである. (1) 標準化:既存のコンテンツを時代の変化に応じ改訂することを通して, またプラットフォームである LMS について将来を見据えた選択を行い, 情報倫理教育の標準化指針を提供する. 今年度は, Flash で構成されているコンテンツの HTML5 化を進め, 日本語版を公開した. また, 受講者の意見を入力できる Web フォームの運用を行った. LMS については多言語化の充実と学認 (学術認証フェデレーション) への対応が可能であることから引き続き Moodle を採用した. (2) 多言語化:標準化された教育内容を e ラーニング化し, 日本語だけでなく英語, 中国語, 韓国語でも提供することを通じて, その効果を検証する. また LMS の多言語化に積極的に参画する.今年度は, 高等教育機関のための情報セキュリティのためのサンプル規定集の改訂に追従し, 日本語, 英語, 中国語, 韓国語についてコンテンツのシナリオ改訂を進めた. (3) 持続性の追求:コンテンツと LMS を持続可能な形で刷新・運用する手法の確立を目指す.今年度コンテンツを実運用している学認連携 Moodle は平成 26 年 9 月の全国の国立高専からの一斉アクセスにシステムが一時対応できなかった. この時のアクセス状況を踏まえ, システムレベルでのチューニングを行い, 同 10 月の一斉アクセスには対応できるようになった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展しているとする理由は以下の通りである. (1) 標準化という観点から, Flash で構成されているコンテンツの HTML5 化を進め, 日本語版を公開したことにより, コンテンツの可用性が向上した. (2) 多言語化については, 高等教育機関のための情報セキュリティのためのサンプル規定集の改訂に追従し, 多言語シナリオ改訂を進めたことにより, 日本特有の文化について留学生が理解できるようなコンテンツを制作できる準備を行うことができた. (3) 持続性を追求した結果, LMS の大規模運用に関するノウハウを蓄積することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題が目指す,LMSを活用した持続型情報倫理教育のためのeラーニングコンテンツ/プラットフォームの開発を推進のため, 今後は以下の方針で研究を推進する. (1) 標準化:コンテンツのHTML5化をさらに進める. (2) 多言語化:LMSのカスタマイズされた機能に対する多言語化は運用側で行うのが現状であり,カスタマイズ機能に対する翻訳文字列の提供に加え,メンテナンス告知など運用レベルで必要となる多言語化についてもサポートする. (3) 持続性の追求:現在寄せられている受講者の声を反映し,インストラクショナル・デザインの手法も取り入れながら,受講者が退屈しないコンテンツ作成方法を検討する.
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Causes of Carryover |
コンテンツ開発可能な, 多言語に対応できる研究補助人員の適任者が不足しており, 2 名の雇用にとどまったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
適切な人材の確保と持続的な人員の確保を行い, 研究補助謝金の執行を行う. とりわけ本研究課題じたい持続性を標榜していることから, 人材育成について力を入れていく.
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[Presentation] Computer Ethics Video Clips for University Students in Japan from 2003 until 20132014
Author(s)
T. Yamanoue, I. Fuse, S. Okabe, A. Nakamura, M. Nakanishi, S. Fukada, T. Tagawa, T. Takeo, I. Murata, T. Uehara, T. Yamada, H. Ueda
Organizer
IEEE 38th Annual Computer Software and Applications Conference, COMPSAC Workshops 2014
Place of Presentation
Vasteras (Sweden)
Year and Date
2014-07-21 – 2014-07-25
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