2014 Fiscal Year Research-status Report
リアルタイム学習ログ情報を用いたWeb教材コンテンツ品質評価モデルの実装と検証
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26330412
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
池田 瑞穂 関西学院大学, 共通教育センター, 准教授 (80379601)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育工学 / 学習コンテンツ / 学習ログ / データ分析 / Webデータ / ソフトウェア工学 / ヒューマンコンピュータインタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
演習科目の分析と評価において,学習ログの抽出ツールの強化(データ収集の機能追加)を行った.この抽出ツールのテストを授業外に行い,実際に収集可能かどうかを検証し実用可能レベルに機能強化を図った.そして2014年度秋学期の授業に適用しデータを収集した. 講義科目においてはゴール指向を用いたコンテンツの構造化と設計を行った.また,演習科目において授業サポート者が利用するモバイルを用いた情報ツールを作成した.これらに関しては2015年度秋学期に適用予定である. また,現在2014年度に収集したデータを分析し,Web教材コンテンツ品質分析と評価に関してのまとめ,ならびに,品質評価モデルの評価と有効性を現在検証中である.これらの分析を行うにあたり2013年度に発足していたデータ分析研究会「KGあならいず」を随時開催し,データハンドリングとデータ分析のスキルを強化した.その成果としてSASユーザ会が主催する「第2回Let’s データ分析」コンテストに応募し研究会所属の学生2名に発表させた結果,最優秀賞を獲得した(2015/05/07アクセス http://www.sascom.jp/lets/lets2014/).また「SASユーザ総会2014」にて発表した. その後,この研究の継続としてデータの対象を匿名データに変更し研究発表を行った.これら一連の研究活動で得た内容を研究に反映中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年度はツールなどのプロトタイプ作成,および,プロトタイプの検証を主としており,授業にて適用可能とした.2014年度に獲得したデータ分析の手法に関しても実装中である. 2015年度にこれらのツールを用い,学生に利用させ分析を行う環境が整いつつある. このため上記の達成度である「おおむね順調に進展している」と判断している.
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度に学習ログ抽出ツールを強化したWeb教材コンテンツを学生に利用させるとともにその結果を随時発表していく予定である. 2014年度の成果は2015年度中に類似研究を行っている事例を持つ国際会議に発表し,さまざまな研究者との交流を図る予定である. また,2015年度の成果についても年度末を目標にまとめ発表する予定である.
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Causes of Carryover |
当初の予定では2015年度に購入予定のノートPCをデスクトップPCに変更し2014年度に購入するなどの変更により当初の予算が不足したため前倒し予算を請求したが,デスクトップPCの価格が予定より安価だったため未使用額が発生した.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果発表旅費の予算として計上予定である.
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Research Products
(2 results)