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2014 Fiscal Year Research-status Report

アルミニウムー腐植複合体の微生物分解に対する安定性

Research Project

Project/Area Number 26340005
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

柳 由貴子  山口大学, 農学部, 助教 (20412819)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords腐植酸 / 複合体 / 黒ボク土 / 生分解
Outline of Annual Research Achievements

本研究では,アルミニウムー腐植複合体の安定性を評価することを目的として,土壌から抽出した腐植酸の灰分除去処理の有無による微生物分解性を検討するものである。
平成26年度においては,まず本研究で使用する腐植酸の調製のための3種類の異なる土壌(森林土壌2点:MTM, GS;草地土壌1点:SB)を採取した。採取した土壌の一般理化学分析を行ったところ,3点ともに非アロフェン質土壌の特性を示した。さらに,これらの土壌試料から腐植酸の調製を行った。すなわち,土壌試料にピロリン酸ナトリウム溶液を添加して得られた抽出液をメンブランフィルター(孔径0.45μm)に通過させたのち酸性化した。一晩静地後,回収した沈殿物の半量にHF-HCl溶液を加えて一晩振とうした(HF処理)。この処理を3回繰り返して,灰分を除去した。残りの半量には,HClのみを加えて同様の操作を行った。これを,透析,凍結乾燥して腐植酸試料を得た。なお,GS土壌については,現在腐植酸の調製を行っているところである。また,得られた腐植酸の灰分含量を測定したところ,SB腐植酸はHF処理の有無に関わらず3%程度でありいずれも低い灰分含量を示した。一方,MTM腐植酸についてはHF未処理区で13%,処理区で4%程度の値を示した。さらに両試料を等量混合させて灰分8%の試料も作成した。これらの腐植の特性については現在測定中である。また,高腐植酸分解性菌による液体培養での分解試験にも現在着手しているところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

試料採取の時期が遅れたことから,1点の腐植酸が現在調整中となっている。また,そのため腐植の特性把握についても遅れが出ている。

Strategy for Future Research Activity

調製が完了した腐植酸から,高腐植分解生菌および土着微生物による液体培地での分解試験に供試する予定である。また,液体での再溶解の際に複合体が解離する可能性も考えられることから,高腐植分解性菌についても固体培養を導入することも検討する。

Causes of Carryover

購入予定であった紫外可視分光光度計を仕様の問題からスタンドアローン機に変更したこと,元素分析用消耗品代が不要となったことから,当初計上していた予算よりも支出が抑えられたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度では,遅れている腐植特性把握の分析用の経費として使用する予定である。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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