2014 Fiscal Year Research-status Report
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26350018
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
松本 淳子 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (10379042)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 音環境 / 騒音 / デザイン / 病棟 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.平成26年度には,騒音や医療の分野を中心に,現在国内外で進んでいる研究を詳細に調べた.その結果,多数の病棟(特に4棟以上)を対象として病棟の音環境を調べた研究は見当たらなかった.そのため,病棟の音環境に関して,まず以下の点を基礎的データとして得る必要があると考えられ,研究計画を修正した.各質問についてはすべて自由記述とし,病棟師長に回答を依頼することとした. (1) 病棟の音環境に関して患者が困っていると思われること,(2) 病棟の音環境に関して病棟スタッフが困っていること,(3) 病棟ではどのような音環境が望ましいと思われるか,(4) 病棟の音環境について,病棟または病院として取り組んでいること
2.上記の内容を調べるための研究計画書を大学の倫理委員会に提出し,承認された.長野県内のすべての総合病院を対象に,現在調査を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
更なる文献検討によって当初の計画を見直す必要が生じたため.
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Strategy for Future Research Activity |
1.前年度開始した調査結果から,病棟の音環境についての問題点,病棟の音環境に対する取り組み,望ましい音環境とはどのようなものかといった点について,出現頻度の高い項目を抽出する. 2.上記の分析結果から,病棟の音環境の快適さや不快さに影響すると思われるものが聞こえたり存在したりする程度,音環境に関する取り組みの程度を測る質問紙を作成する.質問紙を用い,長野県内のすべての総合病院の各病棟を対象に,各病棟の音環境についての実態調査を実施する. 3.得られたデータより,特に快適な音環境と推定される3病棟を取り上げる.各病棟の音響特性を調べ,共通する音響的特徴を抽出する. 4.これまでの研究結果を踏まえ,病棟の音環境の快適さに影響すると考えられる要素を検討し,快適な病棟の音環境を示す指標を作成する.
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Causes of Carryover |
当初予定していた計画を見直したことから,最初の調査が次年度まで継続しているため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費は,データ分析のためのソフト(テキストマイニング)に主に使用する.旅費は,研究成果の報告のほか,必要に応じて調査依頼のための交通費として使用する.人件費・謝金は,主にデータ入力の協力者への謝金として使用する.その他は,主に質問紙の郵送及び返送料として使用する.
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