2017 Fiscal Year Research-status Report
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26350061
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Research Institution | Shiraume Gakuen University |
Principal Investigator |
庭野 晃子 白梅学園大学, 子ども学部, 准教授(移行) (40624929)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 新任保育者 / 早期離職 / インタビュー調査 / 組織風土 / 組織コミットメント / 統計分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アンケート調査およびインタビュー調査により、新任保育者の早期退職を防止するための方策を見出すことであった。この目的を達成するため、2つの観点からアプローチした。1つは、新任保育者が、職場で直面した困難とその困難にどう対応したかをアンケート調査により明らかにし、2つ目は、退職に至るプロセスと要因をインタビュー調査により明らかにすることであった。 調査の結果、職場で直面した困難は、「保育観の不一致」「職員とのコミュニケーション」「職員との連携」等が見いだされ、困難に対応していく方法については、大きく2つに分けられ「他者とかかわりながら対応」と「自己内での対応」であった。 調査結果は、学会・研究会および論文において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に沿って順調に進めることができた。現在、さらに研究を前に進めている。これまでと異なる観点から新任保育者の離職の要因を探るため、新たに文献調査、質問紙の作成、アンケート調査を行い、回収を行った。今後、分析を進め結果を明らかにし、学会および論文において発表を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの調査では、新任保育者が直面した困難や職場を「辞める」プロセスについて、新任保育者の側にたって明らかにしてきた。 今後は、保育園という「組織風土(文化)」と保育者の離職意向の関係について統計的な手法を用いて実証的に明らかにしていく。この目的を達成するため、すでにWEBアンケート調査を進めている。
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Causes of Carryover |
今年度進めている「新任保育者の離職意向と保育園の「組織風土」」の関連について明らかにすべくすでに調査を行っているが、その調査、学会発表等の費用に充てる予定である。
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