2017 Fiscal Year Research-status Report
朝食欠食者における朝食摂取に対するモチベーションに着目した新規アプローチ法の検討
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26350176
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Research Institution | Tokai Gakuin University |
Principal Investigator |
中出 麻紀子 東海学院大学, 健康福祉学部, 講師(移行) (80508185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
饗場 直美 神奈川工科大学, 応用バイオ科学部, 教授 (50199220)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 朝食欠食 / 若年成人 / モチベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
朝食欠食は栄養バランスの偏り、学業成績の低下、肥満及び生活習慣病との関連が指摘されている。大学生を含む若年成人の朝食欠食者は全年代層の中で最も多いにも関わらず、朝食欠食者低減のための具体的アプローチ法については未だ確立されていない。本研究では、朝食の重要性に関する知識普及等の従来のアプローチ法に対し、よりテーラーメイド化したアプローチ法を提唱するため、朝食欠食者の持つ「朝食摂取に対するモチベーションに着目し、各モチベーションごとの対象者の特徴を明らかにすることで、より具体的なアプローチ法の確立を目指すことを目的としている。 本年度は、昨年度までに収集した2~4年生の大学生男女2816名のデータ解析を行った。朝食を週4日以上食べる人を朝食摂取者とし、朝食欠食者は以下の4群に分類した:朝食を食べる気があり自信がある、朝食を食べる気があるが自信が無い、朝食を食べる気がないが食べる自信がある、朝食を食べる気も自信も無い。朝食摂取者及び上記欠食者の5群間で生活習慣、食事および体重に関する意識、環境の項目についてχ2検定を行い、その後多項ロジスティック回帰分析(上記有意差が認められた項目を独立変数、朝食摂取者及び欠食者4群を従属変数)を行った。その結果、朝食摂取者と比較し、朝食欠食者では共通して喫煙や夜食をする人が多かった。その他、朝食を一人で食べる、健康を維持するために必要だと思う朝食回数が少ない、食事バランスに関する知識が無い、経済的に厳しい等、朝食欠食者がもつモチベーション別に、朝食摂取の妨げとなる要因が明らかとなった。解析結果については学会発表を行い、現在、学術雑誌への論文投稿に向けて、原稿を執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では平成28年度、平成29年度で総勢1500名の対象者から回答を得る予定であったが、平成28年度で既に目標対象者数を達成することができたため、当初の計画以上に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は研究成果の発表を目標に、国内・国際学会発表や学術雑誌への論文投稿を行い、最終的に論文アクセプトを目指す予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)今年度、研究打ち合わせ旅費や学会発表、物品購入等に予算を使用したが、分担研究者を含め、若干の余りが生じた。
(使用計画)今年度の繰り越し分及び来年度の助成金は、学会発表、論文執筆にかかる費用(英文校正代、投稿費、出版費)等にあてる予定である。
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Research Products
(3 results)