2014 Fiscal Year Research-status Report
生体の並列処理を模倣した音源方向検出センサの開発と電子回路教育システムの構築
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26350215
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
西尾 公裕 津山工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10390486)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 電子回路 / 集積回路 / 聴覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では以下のことを目的としている。動物の聴覚機能に基づき、低消費電力の特長を有する新しい音源方向検出用電子回路・センサを実現させる。また、学生らが電子回路に興味を持つように教育システムを実現させる。本研究で構築する先進的な音源方向検出センサなどを学生らが興味を示しているロボットを組み合わせてシステムを実現し、電子回路の教育に役立てる。以上の目的を達成させるために、平成26年度は以下のことを行ってきた。 実空間において複数の対象物が存在しても対象物の位置を検出することが可能な電子回路およびシステムを考案した。回路を構成するトランジスタをしきい値電圧以下(サブスレショルド領域)で動作させて、低消費電力化することができた。考案した電子回路のテスト回路を作製して、良好に動作することを確認した。 電子回路の調査を行い、授業に導入することを試みた。本校の講義である電気電子機器設計や電子回路で実施した。年度末に授業アンケートを実施し、授業内容の見直しを行ってきた。 ロボットや電子回路の内容で、出前授業・公開講座を地元の小中学生を対象に実施した。授業内容に関しては、本校の学生らと検討し、電子回路工作やロボット実習などの授業を行った。開催後にはアンケートを実施し、内容の検討を再度行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に示した通り、予定通りの内容を実施できていると考えられるため、順調に進展していると言える。なお、次年度以降の計画は、音源方向検出用電子回路の集積回路化とロボットと電子回路を用いたシステムの構築であり、そこまでの進展は現段階ではできていないため、当初の計画以上には進展していないと言える。以上より、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
構築してきた電子回路の集積回路を設計する。また、構築するセンサとロボットを接続したシステムを構築する。学生らが興味を示している2速歩行ロボットを用いる。システムの構築は、卒業研究生らと行い、学生らが電子回路に興味を持つようにシステムを完成させる。なお、引き続き出前授業や公開講座なども行う。さらに、授業内容なども見直していく予定である。
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Causes of Carryover |
学会参加費を平成26年度の間に支払う必要があると考えていたため、このような使用金額になっている。実際には、平成27年の4月に支払うことになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に開催される学会の参加費および旅費として使用する予定である。
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Research Products
(5 results)