2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developing education methods for effective IT project management in the faculty of social sciences
Project/Area Number |
26350298
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
木下 和也 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (90308825)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | プロジェクトマネジメント / プログラミング / 模擬システム開発 / 社会科学系学生 / コミュニケーション能力 / SNS型CAI / 地域連携 / 企業内研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会科学系、特に商学部経営学部、経済学部といったビジネス系学部の学生がプロジェクトマネジメント(以下PM)の理論と実践を行ない、そのスキルを身につけるための教育手法について、先行研究に基づく理論研究及び実践による考察を行なった。最終年度として、これまでの研究成果をPM学会(全国大会)にて発表した。 その概要は、大学におけるPM教育を単なる授業の枠で学ぶのではなく、(1)企業とのコラボレーション、(2)地域連携の枠組みで行ない、(3)授業内容との整合性を確認しながら、実践段階として(4)学内の情報システム開発を最終的な目標とする、というものである。 システム開発はチームで行なうため、プログラミング能力のような個人的な資質だけではなく、PM領域である計画性やコミュニケーション能力が必要であり、知識取得だけでは本来求められるスキルは身に付かない。そのため上記のような環境でチームによる作業を行なわせ、最終的に責任のある仕事として学内のシステム開発を任せている。今年度、学生に取り組ませたシステム開発は、様々な授業で用いることのできる汎用性のあるWebクリッカーと、学内施設のWeb予約システムである。 同時に(5)PM知識取得のための学習システム開発を行なった。このシステムはPMに必要なコミュニケーションの獲得にも役立つと考えて設計された。システムの特徴はSNS型のCAIであり、学習者はシステム内で友人関係を登録すれば、学習履歴を相互に公開するとともに、学習者間のコミュニケーションにより、知識取得が促進されるという仮説に基づいて構築された。本システムは、学習者のコミュニケーションログを記録できるため、学習プロセスとコミュニケーションの関係を分析することができるため、実験終了後に分析を行える。
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