2017 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research aimed at improving the research ethics support services
Project/Area Number |
26350559
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上竹 勇三郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90571977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 禎之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396699)
上田 哲也 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40272562)
中澤 栄輔 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (90554428)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 研究倫理支援サービス / 研究倫理コンサルテーション / ユーザー調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究倫理支援におけるニーズを掘り起こし、適切なサービスの提供を促進させ、それを研究成果として公表することで医学研究の倫理的に健全な成長のために寄与しうるのではと考え、本研究計画を着想した。「研究倫理支援サービス」の実態を把握すること、また、実態の把握を通して理想的なサービスを予描し、さらなるサービスの向上を図ることを目的とし実施した。 研究代表者による機縁法を用いて、研究倫理審査委員、研究者(医師、看護師、基礎系研究者等)、研究倫理支援室スタッフ、計23名を対象にした半構造化面接(予備調査)を実施し、質問紙調査票の作成を行った。その後、本調査として東京大学医学部が運用する研究倫理審査申請システムユーザー約5,000名を対象とした無記名自記式の全数量的Web 調査を実施した。その結果、「研究倫理支援サービス」へのニーズや研究者の研究倫理審査に対するスタンスが明らかとなり、「研究倫理支援サービス」の実態を把握することができた。本研究を通じて、サービスそのものの質の向上を求められているとともに、施設内のローカルルール等の改訂の必要性も明らかとなり、学内の研究倫理審査体制のさらなる整備の必要性を認識した。また、本学におけるニーズをまとめた上で、国内の関連他施設のスタッフへのヒアリングを実施し、他施設ニーズとの比較検討により、倫理審査を取り巻く環境整備の必要性をより具体的に認識した。本実証的研究は研究倫理支援についてのメタ的考察を研究として実施し、医学研究の健全な発展の為の研究倫理支援サービスに直接的に活かすことができたという点で意義深いものと考えた。 本研究の成果は第38回日本臨床薬理学会学術総会(横浜)、第9回日本臨床試験学術集会総会(仙台)にて発表を行った。
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Research Products
(3 results)