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2014 Fiscal Year Research-status Report

戦時下の軍隊とスポーツの比較社会史

Research Project

Project/Area Number 26350743
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

高嶋 航  京都大学, 文学研究科, 准教授 (10303900)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords軍隊 / スポーツ / ジェンダー
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、戦前・戦時中の日本における軍隊とスポーツの関係を探究するものである。具体的な実態の解明は既発表の2論文で終えており、これを軍隊史、スポーツ史、ジェンダー史のなかでいかに位置づけるかが本研究での重点課題である。軍隊史、スポーツ史に関していえば、すでに研究が進んでいる欧米との比較は欠かせない。
2014年度は、フランス、イギリスの図書館と戦争関連施設で調査を実施した。ヨーロッパはちょうど第一次世界大戦100週年を迎え、戦争への関心が高まっており、有益な情報を多数えることができた。この調査をもとに、欧米の軍隊とスポーツを論じる文章を書き、『軍隊とスポーツの近代』と題する書物の第一稿を書き終えた。
日本の軍隊とスポーツを理解するには、欧米との比較だけでなく、東アジア諸国との比較も必要である。というのも、非欧米諸国の近代化の様態は多様であり、日本の軍隊とスポーツの関係に普遍性と特殊性を見いだそうとすれば、欧米以外にも目を向ける必要があるからである。その一環として、論文「軍隊と社会のはざまで:日本・朝鮮・中国・フィリピンの学校における軍事訓練を執筆した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

現在までに刊行されている研究成果のほか、現在、進行中の研究も問題なく進んでいる。研究の総仕上げとしての書物も2015年度中には刊行できそうな状況である。そのため、本研究は、当初の計画以上に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

先述したように、おおよその原稿は完成しているものの、さらに検討すべき問題が残されている。欧米との比較に関して、アメリカに関する記述をより深める必要がある。これについては、2015年度にアメリカでの調査を予定している。さらにジェンダー視点からの分析を強化する必要がある。なお、本研究は3年計画であるが、可能であれば2年目である2015年度に終了させ、次なる課題を目指したい。

Causes of Carryover

年度末に東京と広島方面への出張を予定していたが、別の科研の事業で中国・上海への出張が入ってしまい、日程的に広島方面への出張をキャンセルしなければならなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

広島への出張は翌年度分に回して使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Book (1 results)

  • [Book] 田中雅一編『軍隊の文化人類学』(第一〇章「軍隊と社会のはざまで:日本・朝鮮・中国・フィリピンの学校における軍事訓練」349-418頁)2015

    • Author(s)
      高嶋航
    • Total Pages
      598
    • Publisher
      風響社

URL: 

Published: 2016-05-27  

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