2014 Fiscal Year Research-status Report
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26350764
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
直井 愛里 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (60411584)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | スポーツ傷害 / コーピング / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、受傷選手の心身的回復をリハビリテーション実施の側面から促進する「スポーツリハビリテーションコーピング予測スケール(SRCES : Sport Rehabilitation Coping Expectation Scale )」を完成させた。大学内の倫理審査を受け、質問紙のデータ収集を開始したが、予期せぬケースがみられ、それに対応するために一度データ収集を休止し、質問項目を修正した。本研究で定めた対象者の基準を変更するなど、データ収集の実施体制も再度検討し、データ数を確保できるように計画した。 データ数を確保するために、スポーツクリニックの他にも、病院のスポーツ整形外科医からも協力を得ることができるようになった。調査の手続きなどを、病院の倫理委員会で審査していただいた後、2015年3月からデータ収集のための準備を行った。しかしながら、参加者の基準として設けた「チームに所属している」、「指導者がいる」に該当する受傷選手が予想外に少なかった。そのため、SRCESを幅広い層の受傷選手(指導者がいない、チームメイトがいない)にも適用することができるように、質問項目を修正した。2015年5月よりデータの収集を再開する予定である。 今年度は質問紙の構築、ならびにその修正に時間を要したが、これらの修正により、リハビリテーションのスタッフ(整形外科医、理学療法士、アスレチックトレーナー)にコーピングスキル教育の実施とその普及ができると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集を開始したが、「チームに所属している」、「指導者がいる」という条件に該当する受傷選手が少なかった。そのため、質問紙の内容を再度検討し、修正した。このようなことより、研究の進行がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はデータの収集を円滑に進めることができるように、大学院生にデータ収集の補助を依頼する。データの収集が終了次第、分析を行い、論文を執筆する。また、学会等でも発表できるように準備する。本研究で作成したスポーツリハビリテーションコーピング予測スケールを現場で利用できるように、新たな研究計画を立てる。また、3年目(平成28年度)に実施する予定であるワークショップに向けて、リハビリテーションにおけるコーピングに関する先行研究をまとめる。
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Causes of Carryover |
リハビリテーションコーピング予測スケールの修正が必要であったため、データ収集を行うことができなかった。データを収集するために利用する予定であった旅費や人件費を執行することができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
病院、クリニックにおいてデータ収集を実施する。その際、大学院生にもデータ収集の補助を依頼する。また、積極的に学会へも参加し、本研究の成果を発表していくことができるよう計画する。このように、次年度は人件費と旅費で使用する予定である。
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Research Products
(1 results)