2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of Rehabilitation Coping Expectation Scale (RCES)
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26350764
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
直井 愛里 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (60411584)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リハビリテーション / コーピング / スポーツ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はスポーツリハビリテーションコーピング予測スケール(SRCES: Sport Rehabilitation Coping Expectation Scale)を作成するために、昨年に引き続き、受傷選手のデータ収集を行った。対象者は、①3年以内に試合に出場をした経験があり、②受傷、もしくは手術後6週間以内、③調査後に少なくとも4週間のリハビリテーションを必要としている選手であった。最終的に、これらの3つの条件を満たす129名(男性94名、女性35名)の受傷選手のデータを分析対象とした。参加者の年齢は15歳~54歳(平均年齢20.78歳)であり、対象者のスポーツ活動状況は、大学の体育会(77名)、高校の部活動(28名)、趣味(9名)、実業団(3名)などであった。 まず、天井効果、フロア効果が見られた24項目を分析から除外したところ、当初作成した64項目の質問項目数が40項目となった。この40項目に対して主因子法による因子分析、主因子法・プロマックス回転を用いた因子分析を行ったところ、6因子構造、21項目の尺度となった。これらの6因子を(1)他者志向・依存性、(2)自己主張、(3)オーバートレーニング傾向、(4)楽観性、(5)理解志向性の欠如、(6)諦めと命名した。この6因子と年齢、性別の関係性を検討した結果、年齢が高いほど「諦め」が高く、女性の方が男性より 「オーバートレーニング傾向」 が有意に高いことが明らかとなった。 今後の研究では、3か月以上の長期のリハビリテーションを必要としている怪我(前十字靭帯断裂など)をした受傷者に絞って、本調査を実施することが望ましいと考えられる。
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Research Products
(1 results)