2016 Fiscal Year Annual Research Report
The influence of the women's running ability to jump of the horizontal direction by single-leg.
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26350800
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Research Institution | Tokyo Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
志賀 充 東京女子体育大学, 体育学部, 准教授 (80375469)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 女性 / 疾走能力 / 片脚跳躍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、女性における片脚連続跳躍の動作的特徴と疾走に対する影響を検討するものであった。 方法:一つ目の測定では、女性アスリート11名を対象としてホッピングの撮影を行った。このとき撮影は、2-3歩目を3次元撮影した。3次元DLT方法を用いて三次元座標を得た後、身体各部分角度、角速度を算出した。ホッピングの試技は①立位からの跳躍、②2m助走からの跳躍、③4m助走からの跳躍、以上3種類の5段跳びとした。もう一つの測定では、被験者は小学生女子9名、男子16名とした。測定内容は、50m走、立5段跳、ドロップジャンプ、反復横跳びを実施した。運動の撮影は50m走と立5段跳とし、各運動の側方よりハイスピードカメラ(カシオEX-F1・1/300)を使用した。トレーニング期間は4カ月とした。被験者には、トレーニング期間中に跳躍を含めた遊び運動を月2回、1回の講座を90分実施した。 まず初めに、各跳躍における2-3歩目において、接地時間は短縮する傾向にあるものの有意差は認められなかった。また2-3歩目における速度、跳躍距離は有意に増大をした。さらに脚動作は、接地中において足関節の底屈動作が抑えられ、滞空期中では膝関節屈曲動作が大きくなり、股関節屈曲トルクが有意に増大することが認められた(P<0.05)。これらの結果から片脚跳躍運動であるホッピングでは、助走を増大させることで、滞空期における股関節を前に引きつける力が大きくなることが明らかとなった。 次に4カ月のトレーニング期間を設けた測定では、女子被験者において50m疾走タイムの短縮する結果を得た(9.50±0.33secから9.42±0.38sec)。片足による跳躍運動である5段跳びにおいても有意に増大することが明らかとなった(7.33±0.57mから7.72±0.50m)。よって本研究で水平方向への片脚跳躍トレーニングは、疾走能力、特に加速能力の改善に大きく貢献するものと考えられた。
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Research Products
(3 results)