2016 Fiscal Year Research-status Report
小学生を対象とした遊びを交えた運動介入の身体活動量と健康・体力への長期的効果
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26350839
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
平井 一芳 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (90345679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 和夫 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80189472) [Withdrawn]
日下 幸則 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (70135680)
梅村 朋弘 愛知医科大学, 医学部, 講師 (10401960)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 身体活動 / 子ども / 健康 / 体力 / 運動介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は10月~11月(1回)に身体活動量を測定した。 研究成果として、学会発表を行った。概要は以下の通りである。 【目的】幼児期の運動やスポーツに対する態度・意欲と現在の生活状況が小学生高学年の身体活動に及ぼす影響について検討した。 【方法】福井県内小学校(10校)の5年生257名(男子121名、女子136名)を対象とし、2014年に実施した生活・運動習慣調査結果(文科省)を用いた。分析は、以下項目(運動やスポーツをすることは得意か否か・好きか否か、小学入学前および小学1・2年生のころは運動遊びや体を動かすことが得意だったか否か・好きだったか否か、現在において何をしても楽しいか否か、食事が楽しいか否か、よく眠れるか否か、家族と話すのが好きか否か、友達と話すのが好きか否か)の2群と平日および土日の総運動時間において性別にt検定を行った(p<0.05)。【結果】男子では「小学入学前のころ運動遊びや体を動かすことが得意だった者・好きだった者」、「食事が楽しい者」の方が「不得意だった者・嫌いだった者」「食事が楽しくない者」より土日の総運動時間が有意に長かった。また、「家族と話すのが好きな者」の方が「好きではない者」より平日の総運動時間が有意に長かった。女子では「小学1・2年生のころは運動遊びや体を動かすことが得意だった者・好きだった者」、「何をしても楽しい者」、「友達と話すのが楽しい者」の方が「不得意だった者・嫌いだった者」、「何をしても楽しくない者」、「友達と話すのが楽しくない者」より土日および平日の総運動時間とも有意に長かった。【結論】幼児期の運動に対する態度・意欲と現在の生活状況が、小学生高学年の身体活動に影響を及ぼすことが示唆された。今回の結果から、幼児期からの体育教育、食育およびコミュニケーション能力が重要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
身体活動量測定データにおいて欠損データが少なくなく、採用条件をクリアできるデータをチェックし精査して集計解析を進めており、結果をまとめるには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
縦断的解析を行い、身体活動量をプライマーリーアウトカム、体力・運動能力および生活・運動習慣をセカンダリーアウトカムとしてベースライン時(小学5年生時:3年前)の運動介入の効果を検討する。
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Causes of Carryover |
測定機器(オムロン社製 3軸加速度計:Active style Pro HJA-350IT)の破損や故障などの修理費について業者と交渉中で、年度内に修理費が生じなかったため。また、研究旅費が見積り額より低額であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該助成金は、測定機器の修理費と旅費等に充てる。
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