2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research of the effect that the mutual relations of the habit and the change of the gene by the habit cause to arterial sclerosis
Project/Area Number |
26350898
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
南 和広 東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (30398812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寄本 明 京都女子大学, 家政学部, 教授 (30132278)
矢野 仁康 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (40304555)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食習慣 / 運動習慣 / 生活習慣 / 動脈硬化 / α-klothoタンパク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,生活習慣病の1次予防における運動と食事を同時に指導するための効果的な指導基準および生活習慣が生活習慣病の原因となる遺伝因子に与える影響について検討し,より効果的な生活習慣病予防のための指導基準を確立することを最終目的として実施してきた.研究実施計画としては,次の(1)~(4)の4項目について検討を行った.(1)運動および食生活習慣改善の関係が動脈硬化改善に与える影響の検討(2)体内klothoタンパク量と運動習慣の関係の検討(3)体内klothoタンパク量と食生活習の関係の検討(4)体内klothoタンパク量と運動および食生活習慣改善による動脈硬化の改善程度の関係 食および運動習慣と動脈硬化の改善に関しては,次の通りであった.野菜類や魚介類などの食物摂取を特徴とする食事パターン(Vegetable-richパターン)の因子得点と%ΔbaPWVとの間に有意な相関関係が認められた(p<0.05).3METs以上の運動による消費エネルギー量と%ΔbaPWVとの間においても同様に有意な相関関係が認められた(p<0.01).高頻度野菜摂取・高頻度運動実施は低頻度野菜摂取・低頻度運動実施に比べて%ΔbaPWVが有意に低く,相加効果が認められた(p<0.05).さらに,食・運動習慣と血清α-klothoタンパク量については,ビタミンD摂取量の有意な増加(p<0.01)及び食塩平均摂取量とα-Klothoの変化量において有意な負の相関(p<0.05)が認められ,ビタミンD摂取量の増加と習慣的な食塩摂取量の減少が血清α-Klothoタンパク質の増加に寄与する可能性が示唆された.本研究においては,運動習慣改善による有意な体力変化が認められなかった事から,運動習慣と血清α-klothoタンパク量の検討は継続して行う必要があると考えられる.
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