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2014 Fiscal Year Research-status Report

軽度認知障害から認知症への進行予測を可能にするコンピュータ支援診断システムの開発

Research Project

Project/Area Number 26350902
Research InstitutionTakasaki University of Health and Welfare

Principal Investigator

児玉 直樹  高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 准教授 (50383146)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹内 裕之  高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (00348129)
山口 弘次郎  藤田保健衛生大学, 医療衛生学部, 准教授 (40267927)
小杉 尚子  高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 准教授 (80589648)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords認知症 / 生活習慣病 / 時系列解析 / データベース
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、これまでにデータベースに蓄積された認知機能検査データの時系列解析をするとともに、生活活習慣病データとの関係から、認知機能の低下と生活習慣病との関係について明らかにした。
対象は、クリニックを受診して認知機能データベースにデータ登録され、6か月ごとのMMSE検査を4年以上に渡って実施することのできた211名である。なお、すべての対象者はNINCDS-ADRDA基準でprobable ADと診断されているが、本研究では糖尿病、高血圧、脳梗塞を合併しているかどうかによって対象者を分類した。ただし、複数を合併している場合には対象者から除外することにした。MMSEは十分にトレーニングを受けた同一の者が実施し、検査者によるバイアスがかからないように配慮した。
アルツハイマー型認知症群、糖尿病合併群、高血圧合併群、脳梗塞合併群の全てにおいてMMSEは年々低下していた。また、1年間あたりのMMSE低下得点は、糖尿病合併群で1.31点と最も高く、次いでアルツハイマー型認知症群で0.78点,脳梗塞合併群で0.77点,高血圧合併群で0.64点であった。次に、VSRADについて糖尿病合併群は年間で17.7%増加し、次いでアルツハイマー型認知症群は年間で10.8%,脳梗塞合併群は年間11.2%,高血圧合併群は13.5%増加した。VSARDが増加しているということは、内側側頭部である海馬傍回付近が年々萎縮していることを示している。
これらのことから、糖尿病はアルツハイマー型認知症の発症リスクを高めるだけでなく、認知機能の低下や脳の委縮のリスクを高めるものと考えられ、認知症の進行を遅らせるためには糖尿病管理が重要であると示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は、データ解析作業を中心に研究を実施した。特に、1)これまでに収集されたMRI画像や認知機能検査などの臨床データをデータベースに保管するとともに、これから収集される臨床データをスムーズに登録できるようにデータベースを整備した。2)データベースに保管されている臨床経過や認知機能検査結果、MRI画像から得られる数値について時系列のデータ解析を行い、アルツハイマー型認知症の危険因子を抽出できた。3)研究代表者および研究分担者の解析結果や開発結果について情報共有することが可能なプラットホームを構築し、本研究を効率的に実施できる体制を整備した。
しかし、軽度認知障害から認知症への進行予測因子を抽出するとともに、軽度認知障害および進行後の認知症の診断に寄与する因子を抽出することについては実施することがでいなかった。

Strategy for Future Research Activity

今後、前年度に引き続き時系列データの解析作業を行うとともに、システム開発にも着手する。具体的には、1)軽度認知障害から認知症への進行予測因子を抽出するとともに、軽度認知障害および進行後の認知症の診断に寄与する因子を抽出する。2)頭部MRI画像による脳萎縮の変化、脳形状変化の特徴や認知機能検査のサブ項目などのデータ解析結果から、軽度認知障害および進行後の認知症の診断に有用な客観的かつ定量的な情報を医師に提供し、軽度認知障害に対して適切な診断を促すことを支援するシステムを開発する。

Causes of Carryover

今年度は研究分担者と研究打ち合わせ会議を定期的に実施することができなかった。また、備品としてデータ解析用の計算機を購入することや認知症専門医との定期的な打ち合わせも実施することができなかったことが主な原因である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度は、システム開発を実施する予定であるため、研究分担者と研究打ち合わせ会議を頻繁に行うとともに、軽度認知障害からアルツハイマー型認知症への進行予測因子や開発したシステムに関する助言を認知症専門医より頂く予定にしている。そのために必要な費用を次年度使用額に計上する。さらに、研究成果の公表にも力を入れる予定である。

Research Products

(2 results)

All 2015 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 医療機関の大規模データ処理による生活習慣病と認知機能低下との関係2015

    • Author(s)
      児玉直樹、川瀬康裕、竹内裕之
    • Organizer
      第7回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2015)
    • Place of Presentation
      福島県郡山市
    • Year and Date
      2015-03-02 – 2015-03-04
  • [Presentation] Gray matter atrophy in mild cognitive impairment (MCI) and Alzheimer's disease: a voxel-based morphometry study2014

    • Author(s)
      Naoki Kodama, Yasuhiro Kwase
    • Organizer
      Radiological Society of North America 2014(RSNA2014)
    • Place of Presentation
      Chicago, USA
    • Year and Date
      2014-11-30 – 2014-12-05

URL: 

Published: 2016-05-27  

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