2015 Fiscal Year Research-status Report
軽度認知障害から認知症への進行予測を可能にするコンピュータ支援診断システムの開発
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26350902
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
児玉 直樹 高崎健康福祉大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50383146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 裕之 高崎健康福祉大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00348129)
山口 弘次郎 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 准教授 (40267927)
小杉 尚子 高崎健康福祉大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80589648)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知症 / アルツハイマー型認知症 / データベース / MRI / データ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでに認知機能データベースに蓄積されたCDR、VSRAD、ADAS-Jcogのデータを解析し、認知症の早期発見項目の抽出を行った。 対象は、平成27年1月から12月までの1年間に物忘れを主訴としてクリニックを受診して認知機能データベースに登録された1,362名のうち、CDR、ADAS-Jcog、MRI撮影の全てを実施することのできた348名である.なお、CDRは半年に1度、VSRADおよびADAS-Jcogは1年に1度検査を実施した。ADAS-Jcogは十分にトレーニングを受けた者が実施し、CDRは神経内科専門医が判断した。また、MRI装置はSiemens社製のMagnetom(1.5T)を使用し、MRI画像はVSRAD撮像推奨条件(3DT1強調水平断画像)により撮影した。 認知症重症度が高くなるにつれ、Zスコアは大きな値となり、脳萎縮の割合は大きくなった。さらに、認知症重症度が高くなるにつれ、ADAS-Jcog合計点は高い値となった。Zスコア、脳萎縮の割合、ADAS-Jcogの11の下位検査項目についてステップワイズ法による判別分析を行った結果、CDR0.5、1、2の3群を判別するのに投入された項目は、Zスコア、自発語の換語困難、見当識、単語再認の4項目であった。この4項目はアルツハイマー型認知症の早期発見に有効な項目であると考えられ、定期的にフォローアップする必要があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は昨年度に引き続き、データ収集作業とデータ解析作業を中心に研究を実施した。特に、1)これまでに収集されたMRI画像や認知機能検査などの臨床データをデータベースに保管し、収集される臨床データをスムーズに登録できるようにデータベースを整備した。2)データベースに保管されている臨床経過や認知機能検査結果、MRI画像から形態的変化を数値化したデータについてデータ解析を行い、アルツハイマー型認知症の危険因子を抽出した。3)研究代表者および研究分担者の解析結果や開発結果を情報共有することが可能なプラットホームを構築した。4)軽度認知障害者のデータの臨床データを収集し、データベースに登録した。5)アルツハイマー型認知症の早期発見することが可能な因子を抽出した。 今後、軽度認知障害から認知症への進行を予測することが可能な因子を抽出し、医師、看護師や介護職員などの医療従事者、さらには患者とその家族に対して客観的に説明することが可能なシステムを開発する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、1)軽度認知障害から認知症への進行を予測することが可能な因子を抽出する。2)師、看護師や介護職員などの医療従事者、さらには患者とその家族に対して客観的に説明することが可能なシステムを開発する。3)データ解析結果から定量的な情報を医師に提供し、軽度認知障害に対して適切な診断を促すことを支援するシステムを開発する。
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Causes of Carryover |
備品としてデータシステム開発用計算機を購入することができなかった。また、協力医師と定期的な研究打ち合わせを行うことはできたが、謝金等を支払うことができなかったことが主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度はシステム開発を中心に実施する予定であるため、データシステム開発用計算機を購入する。また、軽度認知障害からアルツハイマー型認知症への進行予測因子の抽出を行うため、認知症専門医に協力を求めるとともに、謝金の支出も実施する。さらに、研究成果の公表にも力を入れる予定である。
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Research Products
(5 results)