2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Computer-Aided Diagnostic System Predictable from Mild Cognitive Impairment to Dementia
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26350902
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
児玉 直樹 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50383146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 裕之 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (00348129)
山口 弘次郎 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 准教授 (40267927)
小杉 尚子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (80589648)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 軽度認知障害 / アルツハイマー型認知症 / データ解析 / MRI / レビー小体型認知症 / ADAS / MMSE / 予測因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
軽度認知障害患者を対象として5年間追跡調査し、軽度認知障害からアルツハイマー型認知症への移行等について調査した。対象は物忘れを主訴として医療機関を受診し、Petersenらのamnestic MCIの診断基準を満たし、5年の経過観察を終えることのできた31名である。5年の経過により、31名中19名(61.3%)が軽度認知障害からアルツハイマー型認知症に移行し、2名(6.5%)がレビー小体型認知症に移行した。8名(25.8%)は軽度認知障害のまま推移し、2名が健常高齢者にリバートした。リバート率は6.5%であった。また、アルツハイマー型認知症へ移行した患者の海馬領域は早期から委縮しており、レビー小体型認知症患者のMMSEは急激に低下した。これらのことから、海馬領域の萎縮は軽度認知障害からアルツハイマー型認知症への進行予測因子となることが示唆された。 また、アルツハイマー型認知症および軽度認知障害を対象としてこれまでにデータベースに蓄積された VSRAD、ADAS-Jcog、MMSEの解析も行った。対象は、認知機能データベースに登録されたアルツハイマー型認知症患者192名、軽度認知障害患者138名の計330名である。VSRADから得られたVOI内萎縮度、全脳萎縮領域の割合、VOI内萎縮領域の割合、萎縮比の全てにおいて軽度認知障害と軽度アルツハイマー型認知症で有意な差が認められ、ADAS-Jcogの11の下位検査項目のうち10項目、MMSEの11の下位項目のうち、8項目に有意な差が認められた。判別分析の結、軽度認知障害と軽度アルツハイマー型認知症を判別するためには、VSRADから得られた全脳萎縮領域の割合、ADAS-Jcogの4つの下位項目、MMSEの3つの下位項目の計8項目が必要であることが分った。
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Research Products
(3 results)