2016 Fiscal Year Annual Research Report
The verification for the effects of the kindergartens' barefoot policy
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26350951
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
松田 繁樹 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (60405058)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 裸足 / 幼児 / 浮き趾 / 重心位置 / 足圧荷重 / 足裏形状 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は裸足保育の効果を検証することである.具体的には,裸足保育が浮き趾,足裏形状,重心位置,立位安定性,歩行・走行時の足裏形状および足圧荷重に及ぼす影響を検討することである.平成26年度~平成28年度にかけて裸足保育実施の幼稚園および保育園,ならびに通常保育の幼稚園および保育園にて,接地足蹠面,重心位置,立位安定性および足圧荷重の測定を実施した.平成28年度は幼児期の裸足保育と前後足圧荷重割合(踵荷重)との関係について論文化を行った(国際誌に掲載済み).内容は以下の通りである. 被験者は,裸足保育を実施する園に通う園児257名(男児125名,女児132名)(以下,裸足群)および裸足保育を実施していない園に通う園児316名(男児157名,女児159名)(以下,非裸足群)であった.いずれの群の園児も5~6歳であった.前後足圧荷重割合の測定にはフットビュークリニックを利用した.被験者は測定器上に裸足で両足間の幅は5cm離し,両手を体側に自然に垂らした直立姿勢を10秒間保持した.踵荷重の評価には左右足それぞれの後部足圧荷重割合を利用した.男児において,後部足圧荷重割合は左足では裸足群64.5,非裸足群67.5,右足では裸足群62.0,非裸足群66.3であった.男児の後部足圧荷重割合は両足とも裸足群が非裸足群より有意に低値を示した.女児において,後部足圧荷重割合は左足では裸足群67.4,非裸足群69.1,右足では裸足群65.7,非裸足群66.1であった.女児の後部足圧荷重割合には有意な群間差および年齢差は認められなかった.以上,幼児期の裸足保育は男児の前後足圧荷重割合に影響を及ぼし,後部の荷重割合を少なくする可能性があることが明らかになった.
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Research Products
(7 results)