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2017 Fiscal Year Annual Research Report

A Tibetan Comparative Textual Analysis of the Samdhinirmocanasutra

Research Project

Project/Area Number 26370052
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

加藤 弘二郎  東京大学, 人文社会系研究科, その他 (90597428)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywordsテンパンマ写本 / 解深密経 / チベット語訳 / 校訂テキスト
Outline of Annual Research Achievements

従来、北京版・デルゲ版というツェルパ系統に属する二種類の版本のみに頼って理解されてきた『解深密経』であるが、これまで顧みられることのなかったテンパンマ系統のチベット語訳あるいは敦煌写本などと比較対照させた校訂テクストを今回作成した。
研究範囲としては本経典の最も重要な章とされる第 5 ~ 8 章のテクスト校訂を行った。本経典に関しては、すでに諸研究者より本校訂テクストの完成を期待されているが、今回の成果により、特に唯識思想の色濃く反映した重要な章について網羅的に研究する条件が整い、いまだ解明されていない初期瑜伽行派の思想研究に新たな基礎資料を提供することができた。
本チベット語訳テクストは、現段階で考えうる最良のものであり、これにより本経の思想研究の問題点およびその起源がより具体的に明らかになる可能性がある。
最終年度の進行状況に関し、すなわち平成 28 年度および延長した平成 29 年度については、当初の予定通り進まなかった。本校訂テクスト作成にあたっては、TeX(テフ)という組版ソフトを使用し、また本校訂テクストオリジナルのマクロを作成してもらう必要があるなど、実際のテクスト校訂作業とは異なる範囲で技術的なトラブルが多発した。TeX が使いこなせることが必須である研究協力者を随時確保することもまた困難であり、当初の予定よりかなり遅れが生じた。平成 28 年度および平成 29 年度は、ひたすら、その遅れを取り戻すため、14 種類にのぼる写本・版本を正確に比較校訂することに集中した。

Research Products

(3 results)

All 2018 2017

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 仏教で語られる識説2018

    • Author(s)
      加藤 弘二郎
    • Journal Title

      国士舘哲学

      Volume: 22 Pages: 18-26

  • [Presentation] 『解深密経』に見られる三無自性説2017

    • Author(s)
      加藤弘二郎
    • Organizer
      日本印度学仏教学会
  • [Presentation] 平成29年度シンポジウム:「こころ」をめぐって2017

    • Author(s)
      加藤弘二郎(シンポジスト)
    • Organizer
      国士舘大学哲学会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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