2016 Fiscal Year Annual Research Report
Making the video archive, and analysis and examination through dialogues on the freestyle drum play of Takeo Moriyama
Project/Area Number |
26370159
|
Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
松野 誠 (長谷部浩) 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (10323768)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀川 徹 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (70359686)
松原 隆一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90181750)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | フリージャズ / 山下洋輔トリオ / ドラミング / アイコンタクト / スイング |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の目的」において我々は、フリー・フォームであるのにスイングするという独特の演奏法を編み出し、1974年のヨーロッパ公演では爆発的な反響と評価を勝ち取った「初期山下洋輔トリオ」の技術構成について、ドラマーの森山威男氏のドラミングを撮影することを通じて分析するとしていた。また「研究実施計画」においては、シンポジウムを開催し、成果を公表するとしていた。 撮影の成果は、最終年度に動画「森山威男 スイングの核心」として完成した。内容は、世界のジャズ界において高く評価されうる水準のものになったと自負している。しかも研究の途上において当初は想定していなかった山下洋輔氏、坂田明氏の協力が得られたため、共演の動画を収録、アイコンタクトを撮影することで、フリーフォームなのにいかに「合わせる」のかを解明することに成功した。山下・森山・坂田の「初期山下洋輔トリオ」についてはこれが稀少な実演動画となった。 完成成果を公表するシンポジウムは、当初予定していた東大駒場(2016.10.20)に加えて、東京芸大でも実現(2016.10.13)した。動画を上映するとともに、森山氏の演奏と関係者によるシンポジウムを実施した。東大での発表は、活字として雑誌『アメリカ太平洋研究vol.17 April 2017』(東京大学アメリカ太平洋地域研究センター)に収録した。 本研究の成果は追加画像も含めてヤマハ・ミュージック・エンターテインメント・ホールディングスから今年中に出版される予定で、鋭意編集中である。
|
Remarks |
ヤマハ・ミュージック・エンターテインメント・ホールディングスから『森山威男 スイングの核心』(仮題)として出版予定
|
Research Products
(2 results)