2017 Fiscal Year Research-status Report
電子メディア時代の文芸創作およびメディア環境についての基礎研究および実験
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26370181
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
市川 真人 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (60708361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辛島 デイヴイツド 早稲田大学, 国際学術院, 専任講師 (40736005)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 電子書籍 / 読書支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年に引き続き、読書支援アプリケーションの試作にかんして、以下の活動を行った。 ①科学研究費の範囲ではアプリケーションの開発に十分な資金的リソースにはならないことが判明したため、本研究の範囲を試作とアプリケーションで利用する文学関連データの整理に絞り、研究を進めた。 ②試作に最適な文学作品とはなにかについて、分析と検討を加え、人物を焦点に中上健次・宮沢賢治の両名、場所を軸に広島を対象とすることに決定。上記のうち、中上健次の作品にかんして、(1)場所(トポス)、(2)人物、(3)出来事、をタグにデータ整理を進めた。 ③実証実験候補となる、多数のユーザーが参加するイベントを検討。普及が始まったウェアラブル端末を、読書支援に利用できないかの検討を進めた。 ④電子書籍の現状をめぐる中間報告を、早稲田大学文芸ジャーナリズム学会紀要「現代文芸研究」に発表。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2015年度に出来した家庭の事情(家族の長期入院)に加え、2017年に出生した新生児の育児が発生、大学を育児休職したことで、研究も同期間とその前後にわたって休止を余儀なくされている。研究内容的には、一昨年来の、電子書籍市場の一般化と普及にともなう非リッチ化・EPUB(PDF)への画一化を背景に、コンテンツ寄りと読書環境寄りの両極に対象を移行させている。
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Strategy for Future Research Activity |
残り期間が短いことと、費用上の問題から、本研究機関に基礎研究となる試作部分を完成させ、その後の民生用のアプリケーションは企業との連携で別途開発する方針とし、実証実験も二段階にわけて行う予定。
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Causes of Carryover |
本年は文献研究に専念したことと、一部機材については学部研究費にて対応したため、科研費の使用は発生しなかった(アプリケーションのデータ処理にかんしては、育児休業に伴い次年度に計上予定)
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Research Products
(1 results)