2014 Fiscal Year Research-status Report
シェイクスピア劇の材源・改作とイギリスの帝国化400年の関係についての研究
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26370282
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大和 高行 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (30253371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 潤司 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 教授 (10258676)
杉浦 裕子 鳴門教育大学, その他の研究科, 准教授 (50412846)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | イギリス帝国主義 / シェイクスピア劇 / 材源・改作 / ジャスパー・ヘイウッド / 『サイエスティーズ(テュエステス)』 / ネイハム・テイト / 『リア王一代記』 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究のための基礎的資料の収集・整理をしつつ、研究代表者と分担者全員が参加する研究会での討議を経て、イギリス帝国主義とシェイクスピア劇の材源・改作との相互関係を分析した。また、鹿児島国際大学国際文化学部の小林潤司教授の編集担当で、シェイクスピアのローマ史劇『タイタス・アンドロニカス』の材源の一つであるジャスパー・ヘイウッド『サイエスティーズ(テュエステス)』の英訳から日本語訳への翻訳ならびに改題の執筆に取り組んだ。また、鹿児島大学法文学部の大和高行を中心として、ネイハム・テイト『リア王一代記』の訳出を進めた。大和を中心とする研究グループによるシェイクスピア劇の材源と改作に関する作品の訳出に当たっては、およそ2月に1度の頻度で大和研究室において例会を開き、それぞれの持ち回り担当箇所の翻訳を、つぶさに検討している。訳出作業では、訳は正確か、日本語表現として十分にこなれていて、台詞としての通りがいいか、などの点に注意しながら、参加メンバー全員が忌憚のない意見を相互に出し合って、真剣に取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ジャスパー・ヘイウッド『サイエスティーズ(テュエステス)』の英訳から日本語訳への翻訳ならびに改題の執筆は予定より遅れているが、その分、ネイハム・テイト『リア王一代記』の訳出がかなり進んでいるから。
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Strategy for Future Research Activity |
訳出に比して、改題の執筆には時間がかかる。改題執筆の責任者以外の研究グループメンバーも意見を出し合って、よりよい改題作成ができるよう努める。
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Causes of Carryover |
体調不良のため、出張ができなかったから。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
体調を整えるとともに、基礎的資料の収集にも努める。
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