2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Verified Study of the Existing Works of Liu Zongyuan in the Southern Song Dynasty
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26370409
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| Research Institution | Shimane University |
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Principal Investigator |
戸崎 哲彦 島根大学, 法文学部, 教授 (40183876)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 鄭定 / 重校添註音辯唐柳先生文集 / 南宋刊本 / 趙善[心甚] / 邵武本 / 元符京本 / 韓醇詁訓本 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
南宋鄭定刊『重校添註音辯唐柳先生文集』について、１）刊刻年代は嘉定十四年(1221)に特定される。２）現存本は、Ａ：台湾・中央図書館蔵＃09756。Ｂ：台湾・中央図書館蔵＃09758存17巻。Ｃ：現収蔵者不明(1997年中国のオークションで出品、清末の陳蓮痕旧蔵)存「序目」21葉。Ｄ：広東省博物館蔵、存3巻。Ｅ：北京図書館蔵＃5562存5巻。Ｆ：南京博物院蔵、存2巻。Ｇ：東京大学東洋文化研究所蔵、存１巻。Ｈ：関西大学図書館、存1巻。Ｉ：台湾・中央図書館蔵＃09757。Ｃ本はＢ本の僚巻、Ｈ本はＧ本の僚巻。現存はＡ・ＢＣＤ・Ｅ・ＦＧＨ・Ｉの五部、未見Ｆ残巻とＧＨとを分ければ六部。３）現存本でＡ本とＩ本が足本であり、原刻鄭本は全約1,170葉、序目を除けば、Ａ本は全体の8%を、Ｉ本は17%を缺葉して補修。Ａ本缺葉はＩ本に拠って12葉を、Ｅ本に拠って5葉を、Ｇ本に拠って2葉を、Ｈ本に拠って1葉を補足可能。未見Ｄ本は最大で3葉が期待される。現存原刻鄭本の缺葉は60葉～57葉、全体の5％余。４）Ａ本・Ｉ本の補修と関係について、Ａ本は影鈔に、Ｉ本は補刻と影鈔とによる補配。Ａ＞Ｉ＞Ｂの先後関係が想定され、しかもＩ本の共通缺葉部分は補刻であり、劉本に拠る。論文には補葉部分と所拠本の相関関係表等を附す。５）南宋刻本『柳集』は沈本＞眉本＞魏本＞鄭本＞廖本へと次第し、一系統を成している。６）鄭本は沈本以来の校勘の徹底を図ったもので、所拠は韓本91条、邵武本3条、元符京本1条、趙本1条、呂本7条、蜀本4条、謝本4条、晁本5条。その内、趙本は知永州趙善[心甚];『柳文』、元符京本は沈晦「後序」に見えるそれ、邵武本は張敦頤『韓柳音釋』、晁本は晁補之『續楚辭』『變離騷』。最多引の韓本は韓醇詁訓本ではない。いずれも今日に伝存せず、多くの異文を伝えるものとして貴重である。論文には諸本との対校表を附す。
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Research Products
(6 results)
