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2014 Fiscal Year Research-status Report

理工系非漢字圏学習者のための漢字ロードマップの作成と教材開発

Research Project

Project/Area Number 26370596
Research InstitutionThe University of Electro-Communications

Principal Investigator

竹田 ゆう子(笠原ゆう子)  電気通信大学, 学内共同利用施設等, 教授 (40282925)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords漢字 / 非漢字圏学習者 / 理工系
Outline of Annual Research Achievements

研究計画では、平成26年度に(1) 市販の初中級~中級日本語教科書の語彙調査、(2) 教材の素材として収集した理工系文章の語彙・漢字の分析、(3)(2)を踏まえたレベル3の漢字157字の字義の分析、(4) レベル3の漢字教材用理工系文章の作成/リライト、(5) レベル3の教材のプロトタイプの作成と試用、(6) レベル4の漢字約160字の選定、(7) レベル4の漢字教材作成のための理工系文章の作成/リライト、(8) レベル4の漢字160字の字義の分析、(9) レベル4の教材のプロトタイプの作成、を予定していた。平成26年度は計画通り、調査、教材作成を行った。
レベル3について、157字を選定し、教材を作成した。教材は漢字学習を目的としたワークブックと、本文、文型、語彙リスト、練習から成るテキストの2冊で構成した。課数は10課である。作成教材は、平成26年度後期に試用し、試用後には、対象の学習者に対するアンケート、インタビューによる調査を行った。インタビューでは、1課の漢字数が多いことが問題点としてあげられ、試用した教師からも同様の指摘を得た。これらの結果を踏まえ、平成27年度にレベル3の教材を12課構成のものに改訂することにした。また、学習者から、漢字を記憶するための手がかりとして絵やストーリーがほしいとの声があった。ワークブックに漢字記憶の補助となる絵やストーリーを加え、再度試用を行う予定である。レベル4について、上記計画中の(1)、(2)を踏まえて漢字選定の基準を検討し、160字を選定した。また、教材の構成を検討した結果、レベル3と同じ構成をとることに決定した。
試用の対象となる非漢字圏理工系学習者の数を増やすため、マレーシア工科大学を訪問し、レベル1~3の教材の試用の可能性についてマレーシア工科大学関係者と検討した。残念ながら、学期を通した試用は難しいとの結論となった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成26年度の計画は、(1) 市販の初中級~中級日本語教科書の語彙調査、(2) 教材の素材として収集した理工系文章の語彙・漢字の分析、(3)(2)を踏まえたレベル3の漢字157字の字義の分析、(4) レベル3の漢字教材用理工系文章の作成/リライト、(5) レベル3の教材のプロトタイプの作成と試用、(6) レベル4の漢字約160字の選定、(7) レベル4の漢字教材作成のための理工系文章の作成/リライト、(8) レベル4の漢字160字の字義の分析、(9) レベル4の教材のプロトタイプの作成、であった。
おおむね当初の計画の通りに進めることができている。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度にはレベル4の教材作成と使用、レベル5、6の漢字選定と教材のプロトタイプの作成を予定している。また、レベル3、4の使用結果について、報告を行う。平成28年度までにレベル5、6の教材作成を完了し、理工系漢字学習ロードマップの整理を行う予定である。現時点で、試用対象学習者の数が少ないことが問題となっている。教材の評価を得るために、教材を試用してくれる学習者を増やすことが今後の課題である。

Causes of Carryover

今年度はマレーシア工科大学での試用の可能性を検討するため、海外出張(マレーシア)の必要が生じ、旅費を使用した。加えて、調査のための謝金が当初計画よりもかかった。かわりに当初購入を予定していた物品の購入を他の経費で行ったため、差額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今年度実績から、平成27年度も謝金が計画より多くなると予想される。また、中間発表のための旅費も使用する予定であるので、平成26年度の次年度使用額は平成27年度分の助成金とあわせて、謝金あるいは旅費として使用する。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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