2015 Fiscal Year Research-status Report
成人に対する多読の有効性検証と大学アウトリーチ活動としての多読教育モデル構築
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26370631
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
岡本 清美 北九州市立大学, 基盤教育センターひびきの分室, 准教授 (20533631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 恵美子 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (30533624)
ロブ トーマス 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (30148366)
辻井 洋行 北九州市立大学, 基盤教育センターひびきの分室, 准教授 (20364143)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英語多読 / 企業内英語研修 / 成人教育 / 大学アウトリーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
3年計画の本プロジェクトにおいて、平成27年度は多く飛躍した1年であった。 第一に、本教育モデルの実行性並びに一般性検証のため、北九州市内で行ってきた第一フェイズに続き、福島県会津若松市の会津大学をハブとして、市内の企業団体を対象にアウトリーチ型企業内多読教育を実践する機会を得た。 第二に、新しい教育スキームの開発・実践に成功した。これまでは大学と企業・団体が一対一でつながっていたが、新スキームでは、いわゆるビジネス英語講座の一つとして企業内多読教育を行うという取り組みになる。これにより、企業規模等により大学と直接の関係を結ぶのが難しい企業団体においても本モデルによる多読教育が可能となっただけでなく、大学にとっても、講座実施にかかる諸費用の出納などの業務を第三者である講座主催者が行ってくれるのは大きなメリットであった。 第三に、本教育モデルに興味関心を持つ域外企業からの要請による多読教育実践である。本件については、遠隔地であるため、ハブである大学からの訪問サポート等が出来ないため、それを補完するITサービスの利用などについて研究を行い、現在実験的に利用している。 このように、本プロジェクトは当初の計画から形を変えつつも発展を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前項「研究実績の概要」の通り、本プロジェクトは当初の研究計画より拡大的に発展をしている。ただ、その拡大を支えるための人的・物的手当が十分ではない。そのために、当初計画していた第3フェイズとしてのベトナムでの教育実践を中止し、国内での教育実践によるデータ収集に注力することとする。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、本プロジェクトの最終年ということで、様々な企業団体での実験的実践を総括していきたい。
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Causes of Carryover |
多読用図書の購入費が予定より少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
参加者のニーズに対応できるよう多種の多読用図書を購入する予定である。
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Research Products
(2 results)