2016 Fiscal Year Research-status Report
フィリピン共和国から海外流出する若手頭脳の還流に関する地理学的研究
Project/Area Number |
26370933
|
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
貝沼 恵美 立正大学, 地球環境科学部, 准教授 (80633495)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 耕市 茨城大学, 人文学部, 准教授 (20372716)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 海外就労 / 国内志向への転換 / 社会的規範の再評価 / 多国籍企業への就職 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,テーマに関連する資料収集を実施した.具体的には,量的データを収集するため,Philippine Statistical Authorityで最新の統計データを入手し,特に地域経済と頭脳流出に関する関連性を明らかにすべく,分析を行った. また質的データを収集するために,政府の研究機関や大学に勤務する,「フィリピンにとどまることを選択した」知識層に,その理由をはじめとする聞き取り調査を行った.また,ルソン島山岳地帯,およびビサヤ地域の島嶼部においても知識層をはじめとする聞き取り調査から,就労や移動に関する意識の地域的差異が導出された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
フィリピンにおける2016年6月の政権交代により,同国の政策転換が生じた.資料や情報へのアクセスの手法の見直しを余儀なくされたことによることが大きいと考えられる.
|
Strategy for Future Research Activity |
政権交代からまもなく1年が経過し,体制も安定しつつある.資料やインフォーマントへのアプローチを試み,体制変化の影響も含めた知識層の就労(就業地,職務内容,職業観などを含む)に対する意識の変化にも着目していきたいと考える.
|
Causes of Carryover |
当初予定していた調査の実施が,研究対象地域の政権交代や政策転換により,遂行が困難となった.資料収集も事前に予定していたように進められなかったことによる.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
現地調査を実施し,資料収集や聞取り調査を遂行する.資料収集のための購入費用,現地における調査協力者への謝金,入手したデータの分析の委託費用などに充当する予定である.
|
Research Products
(1 results)