2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26380167
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
近藤 正基 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (80511998)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 福祉国家 / 保守主義型福祉国家 / メルケル政権 / 日独比較 / 統一ドイツ |
Outline of Annual Research Achievements |
ドイツ政治に関して、いくつか業績をあげた。『現代ドイツ政治-統一後の20年』ミネルヴァ書房、336頁、2014年(西田慎との共編著)を刊行した。セミナーでの報告や国際ワークショップ(ツィッタウ/ゲルリッツ大学、ケルン大学との教員と)の共同開催も行った。たとえば、"Die Aussenpolitik der Bundesregierungen unter Angela Merkel 2005-2014", Vortrag von Philip Bajon an der Kobe Uni., Moderator und Diskutant、「統一後25年のドイツ政治」ドイツ・ヨーロッパ研究センターセミナー、於東京大学、"Islamisierung in Europa? Pegida-Phaenomen und Anti-Pegida-Bewegung in Sachsen als Ausdruck geringen bzw. bemuehten interkulturellen Verstaendnisses?", Workshop an der Hochschule Zittau/Goerlitz, Diskutantが挙げられる。日独比較福祉国家研究としては、以下の論文を公表した。Sozialpolitische Entscheidungen in Deutschland und Japan--Die Sozialstaatsreformen der Regierungen Schroeder und Koizumi, Journal of Intercultural Studies No.43, pp.1-20。ドイツ福祉国家研究だけでなく、日独福祉国家比較研究も進んだと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ドイツ政治について著書を刊行するだけでなく、国際ワークショップなどを通じて、ドイツ福祉国家・政治の研究を進めたと考える。フィリップ・バヨン(ケルン大学講師)講演会では、司会・討論者としてこれに参加し、議論を通じてメルケル政権の政策的特徴(外交政策を含む)について理解を深めることができた。ツィッタウ/ゲルリッツ大学でのワークショップでは、反イスラム運動を含めた現代ドイツ政治の展開について見識を深めることができた。また、研究成果をセミナーでの報告によって発信することにも力を入れた。東京大学でのセミナーのみならず、社会福祉学や政治学の研究会にて、成果を発表している。日独比較についても、論文を公表した。小泉政権とシュレーダー政権の比較であり、分析対象が限定されてはいるが、今後の比較研究につながる知見を得ることができたと考えている。総じて、研究の目的に沿って、成果が着実に出ていると考えている。よって、おおむね順調に進んでいると評価している。
|
Strategy for Future Research Activity |
2015年度は、ドイツ学会や比較政治学会などで研究する機会があるため、成果の公表がいっそう進むと考える。そのほか、ドイツ現代史研究会などでの報告も考えている。また、引き続き、国際ワークショップを開催し、国際的な発信をしたいと思っている。ヴァルター・ドレーアー(ケルン大学元教授)やアヤカ・レシュケ(チューリヒ大学研究助手)と打ち合わせを進めており、できれば今年度中に開催したい。日独比較については、現在鋭意論文を執筆しているところであり、完成間近である。必要資料をドイツで収集する必要がまだあるものの、こうした作業を通じて、当初の研究目的が達成されていくと考える。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額は数百円である。本年度に雑費に利用しようと考えていたが、必ずしも必要ではなかったため、次年度に繰り越すこととした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
多額の使用額があるわけでないので、印刷用紙、ペン、セロハンテープ、クリップなど、筆記用具の購入にあてたいと考えている。
|
-
-
-
-
-
[Presentation] 統一後25年のドイツ政治2015
Author(s)
近藤正基
Organizer
ドイツ・ヨーロッパ研究センターセミナー
Place of Presentation
東京都、東京大学駒場キャンパス
Year and Date
2015-01-23 – 2015-01-23
Invited
-