2017 Fiscal Year Research-status Report
ジェームズ・ステュアートの貨幣的経済理論成立過程の研究
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26380255
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
古谷 豊 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (00374885)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 重商主義 / ステュアート / 貨幣的経済理論 / 貨幣論 / 信用論 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は国際共同研究推進基金の補助もいただいて、主にデューク大学(米国)に滞在して海外の研究者達との交流を広げながら本研究課題(ジェームズ・ステュアートの貨幣的経済理論の成立過程についての研究)を進めた。 これは、本研究の内容と進め方を、予想外に広げることになった。平成29年10月の国際学会のオーガナイザーを共同で担当し、そこで得られた研究者ネットワークで英語の本を刊行する計画を立て、その共同編著者になることになった。さらには、海外ジャーナルでステュアートの貨幣的経済理論についてのシンポジウム(誌上小特集)を、私が共同編集者として組んでもらうよう働きかけることになった これらはいずれも、またとないチャンスであり、研究の大きなチャンスがこのように立て続けに訪れたことを受けて、平成29年度は元の研究計画に拘泥することよりも、これらのチャンスに全力で対応することが適切であると判断した。それにより元の研究計画は平成30年度に先送りせざるを得なくなったが、そのおかげで、出版社のRoutledgeからは出版の約束を取り付けることができ、また海外ジャーナルからも、シンポジウム採択の通知を受けることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
元の研究計画を翌年度に先送りせざるを得なかったという点では、研究の進捗が遅れているとも言いうるが、研究課題そのもの(ステュアートの貨幣的経済理論成立過程の研究)という点からは、研究の射程、国際的な議論のネットワーク、発表媒体、いずれの面からも、当初の計画以上に進展している。ここでは間をとって「おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、元の研究計画でやり残したことに取り組んでいく。ただ、平成29年度の研究の進展を踏まえれば、最も優先されるべきことは、昨年度開けた可能性を、編者・編著者としてきちんと実現していくことだろう。5年前にドラフトした研究計画の具体に引きずられすぎることなく、ネットワークの研究者たちと連絡を取りながら進めていきたい。
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Causes of Carryover |
平成29年度は国際共同研究推進基金の補助もいただいて、主にデューク大学(米国)に滞在して海外の研究者達との交流を広げながら本研究課題を進めた。これは、本研究の内容と進め方を、予想外に広げることになった。本研究課題に関する国際学会の共同オーガナイザー、海外出版社からの共同編著の刊行計画、海外ジャーナルのシンポジウム編者の計画と、研究の大きなチャンスが立て続けに訪れ、平成29年度は元の研究計画に拘泥することよりも、これらのチャンスに全力で対応することが適切であると判断し、結果として元の研究計画の多くを平成30年度に積み残すことになった。 平成30年度は、基本的に元の研究計画に即して、海外報告費・海外渡航費・図書や資料の購入費・謝金・物品費として研究費を使用していく予定である。
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