2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on how James Steuart Elaborated his Monetary Theory
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26380255
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
古谷 豊 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (00374885)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ステュアート / スチュアート / 草稿研究 / ダヴナント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はこれまで申請者が進めてきたステュアートの草稿研究の成果を受けて,ステュアートの貨幣的経済理論が選考する思想にどのような影響を受けつつ形成されたのかを明らかにしようとするものである。ステュアートの草稿資料のなかでも特に,1760年前後にドイツのテュービンゲンで書かれたと推定される注釈草稿をもとに,『経済学原理』だけからは分からない思想の継承・変形過程を跡付けようとする点が,本研究の意義でありオリジナルな点であった。この研究は途中から国際共同研究加速基金の助成も受けることができたことで,予想以上に研究が広がり,実りの多い研究となった。北米を中心とする学会History of Economics Societyならびに米国のデューク大学の研究センターCenter for the History of Political Economyで研究のネットワークを広げることができ,そこでのつながりから,2017年10月にはスペインのセヴィリアで開催されたステュアートカンファレンスJames Steuart and an Economy without Invisible HandsのScientific Committeeの一員としてカンファレンス運営に参加し,さらにこのカンファレンスでの成果は共編著として今年出版される予定である(The Economic Thought of James Steuart. Chapter 11. Steuart and Davenant on Financing Wars. Routledge)。2018年度は主に,この共編著を仕上げる作業に従事していた。
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