2014 Fiscal Year Research-status Report
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26380394
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
式見 雅代(富山雅代) 長崎大学, 経済学部, 准教授 (30313456)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 企業成長 / 企業金融 / 金融契約 / 資金制約 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、企業をとりまく金融環境が成長、退出等の企業ダイナミクスに与える影響について、実証的に解明することにある。 平成26年度は、金融契約が企業ダイナミクスに与える影響に関する文献サーベイを行い、検証仮説を導出した。さらに、企業ダイナミクスにかかわる個別企業レベルのデータベースの構築に取り組んだ。上場企業の財務データと上場以降の企業の取引銀行の財務データをマッチングさせたデータベースを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の目標は、成長や退出、雇用機会の創出等の企業ダイナミクスにかかわる個別企業レベルのデータベースの構築と個別企業の金融環境情報の整備であった。しかし、個別企業のIPO以前の取引先金融機関情報が、データベースにはなく、収集作業が難航したこと、また資料整理・収集のための研究支援者が得られなかったため、計画通りに進まず、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、IPO時点の企業の金融環境を初期時点とした分析に変更するとともに、研究支援者を得て、データ収集と整理の作業のスピードアップを図る。データがある程度整い次第、実証分析を行い、論文を執筆する。研究成果を国内及び国際学会で発表し、国内外の研究者との意見交換を図るとともに、査読付き雑誌に論文を投稿する。
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Causes of Carryover |
当初、購入予定していたデータベースには、必要とする金融機関情報の収録が非常に少なく、その分購入金額が低下したこと、さらに資料収集・整理のための研究支援者が得られず、論文が思うように進まなかった。その結果、年度内の国際学会での発表に至らず、次年度の発表に持ち越したため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、個別企業の金融環境に関するデータベースを購入し、データベースの拡充を行うとともに、新たに研究支援者を雇用し、データベースの整備を行う。さらに、国内及び国際学会で論文報告を行い、国内外の研究者との意見交換を行うともに、査読付きの国際学術雑誌への投稿を目指す。そのために、相当分の旅費、英文校閲費用、投稿料が必要となる。
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Research Products
(1 results)