2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the economic relationships between the United States of America and Germany in the 20th century, 1914~1953
Project/Area Number |
26380425
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西牟田 祐二 京都大学, 経済学研究科, 教授 (90183897)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 対外直接投資 / 独米関係 / 国際関係 / 自動車工業 / 航空機工業 |
Outline of Annual Research Achievements |
20世紀のアメリカ合衆国とドイツとの間の相互関係が、第一次、第二次両世界大戦のような外交的対立の時期と、第一次大戦後ワイマール期及び第二次大戦後マーシャルプラン期のような外交的親和関係の時期に大きく分かれていることに注目し、その中で一貫して進む両国の経済的相互依存関係の具体的な分析を行い、どのようなメカニズムによって相互の親和と対立が繰り返されるのかを解明するために、本研究においてはまず、両国の産業的相互依存関係がどのように進行したのかを調査した。具体的には、アメリカ合衆国からドイツへの諸企業の対外直接投資の展開を自動車工業企業、フォード社、ジェネラル・モーターズ(GM)社のドイツでの現地法人設立とその後の経営管理活動を、1920年代、1930年代、1940年代にわたって立ち入って調査した。そのための資料収集としては、現在アメリカ合衆国ニューヘイブン市にあるイェール大学付属スターリング図書館付属文書館に所蔵されている第二次世界大戦期GM社文書(MS1799)を資料調査し、収集した。それは、平成26年度、平成27年度と連続して行ったが、平成28年度は他研究課題に集中したため研究を延期し、平成29年度において再び同場所において資料調査・資料収集を行った。帰国後資料整理と資料分析に取り組み、それを基礎に、平成28年12月に「ドイツ航空機産業におけるアメリカ資本の役割―ユンカース爆撃機JU88主要サプライヤーとしてのアダム・オペル社」と題する論文を執筆し、横井勝彦編著『航空機産業と航空戦力の世界的転回』(日本経済評論社、平成28年)の第6章241頁~277頁として発表した。平成29年度においては、これまでの研究をまとめて単著として発表すべく準備している。
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Research Products
(1 results)