2015 Fiscal Year Research-status Report
海外経済協力政策の実現に向けた、日本型CSV支援事業の構築と展開
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26380471
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
水尾 順一 駿河台大学, 経営経済学部, 教授 (30316773)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / 三方よし / 日本型CSV / 社会的責任(CSR) / 社会課題解決 / マーケティング倫理 / サスティナビリティ / 消費者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度研究実績の概要は以下の通りである。 海外研究について、第1は4月29目~5月9目にかけて①タイのバンコクにて日本経営倫理学会とタマサート大学の共同シンポジウムに参加、学会副会長として友好関係を築いた、②マレーシア・クアラルンプールにて環境と福祉の先進的な取り組みをリサーチ、③シンガポールにて英国のEC Responsible Business Sumit Asia 2015に参加、質疑応答を行うなど会議に貢献した。第2は9月上句にアイルランドで開催された、18th Annual Irish Academy of Management Conference 2015に参加し、学会報告を行った。ここでの報告を踏まえ、論文を大学の紀要に投稿し、平成28年3月掲載された(詳細は1.3研究発表にて記載)。第3は、12月23日~27日にベトナムのホーチミンにて、双日株式会社が取り組むベトナム穀物飼料事業の調査研究に取り組んだ。この研究成果の一つは平成28年8月出版予定の書籍にて掲載する。また平成28年度末に大学の研究紀要に投稿する計画である。 国内研究では、4月に沖縄県与那国島における泡盛の「花酒文化」、平成28年2月に同県波照聞島における黒糖製造にかかわる「ユイマール共同体組織」を取材した。それらの成果も、沖縄県の離島文化を支援する「三方よしの日本型CSV」として同上の書籍にて発表の予定である。 これら研究活動と並行して研究論文を執筆、また共著1冊、編著1冊(28年5月出版予定)の2冊を出版した。新聞への寄稿も4本ある。 教育活動では、平成24年12月13日施行の消費者教育推進法に則り、経営倫理実践研究センターと「消費者教育研究会」を設け、消費者教育に関する寄付講座を25年度からスタートさせており、3年目を迎えた27年度は本学他合計5つの大学まで拡大実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に病気治療のため入院・手術を行ったため、3週間研究活動が中断。復帰後も現地調査などに支障をきたし、当初予定した研究活動の変更を余儀なくされた。 27年度はその遅れを取り戻すべく、前記の通り国内外の調査研究活動に積極的に取り組み、業績も確保することができた。 また、調査研究活動の結果、論文や書籍、学会発表なども積極的に取り組んだ。研究活動とは別に、教育活動においても前記の通り「消費者教育」講座を全国の大学に水平展開して実施した。 その結果、これまでの2年間合計でみれば、ほぼ順調に推移していると自己評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究においては、平成28年度が最終年度となるため、学会への参加などもあるものの、28年度はこれまでの調査研究活動を論文や書籍に執筆するなど、研究業績として蓄積する業務が中心となる。 現時点では、研究書籍の出版が2冊(単著、共編著各1冊)、論文2本を予定し、その執筆活動に取り組みたい。 教育活動においても、前記の通り「消費者教育」講座を全国の大学に幅広く水平展開して実施することを計画している。 また、新たに「二宮尊徳と社会的責任」をテーマにプロジェクトチームを結成し、日本経営倫理学会の会員を中心として10月に小田原の現地調査を実施し、その成果を次年度以降の研究書籍の出版に結び付けることを計画している。
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