2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research on organization management of employment of handicapped person
Project/Area Number |
26380749
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
福間 隆康 高知県立大学, 社会福祉学部, 講師 (30410509)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 人的資源管理 / 職務特性 / 組織コミットメント / 離職意思 / 仕事成果 / 特例子会社 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、就労継続支援事業所の管理者を対象としたインタビュー調査、特例子会社の障がい者を対象とした質問紙調査を行った。その結果、3つの研究課題について以下のことが明らかになった。 研究課題1「組織コミットメントを促進するマネジメント施策」に関しては、人的資源管理施策、職務特性と組織コミットメントとの関連性について検討を行なった。その結果、つぎのことが明らかになった。①教育訓練の充実、雇用保障は情緒的コミットメントに正の影響を与える。②雇用保障は存続的コミットメントに正の影響を与える。③公平な評価、教育訓練の充実、雇用保障は規範的コミットメントに正の影響を与える。④タスク重要性、技能多様性、職務自体からのフィードバックは情緒的コミットメントに正の影響を与える。⑤タスク重要性、他者との接触は存続的コミットメントに正の影響を与える。⑥タスク重要性、職務自体からのフィードバックは規範的コミットメントに正の影響を与える。 研究課題2「組織コミットメントと経営成果の関係の把握」に関しては、組織コミットメントと離職意思および仕事成果との関連性について検討を行なった。その結果、つぎのことが明らかになった。①情緒的コミットメント、規範的コミットメントは離職意思に負の影響を与える。②情緒的コミットメントは仕事成果に正の影響を与える。③存続的コミットメントは仕事成果に負の影響を与える。 研究課題3「マネジメント施策と離職意思の関係を媒介することが予想される要因の解明」に関しては、人的資源管理施策および職務特性が組織コミットメントを媒介して離職意思に与える影響について検討を行なった。その結果、つぎのことが明らかになった。①公平な評価、教育訓練の充実は規範的コミットメントを通じて離職意思に負の影響を与える。②タスク重要性は情緒的コミットメントおよび規範的コミットメントを通じて離職意思に負の影響を与える。
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