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2014 Fiscal Year Research-status Report

不登校児童生徒への効果的な支援方法を検討する追跡調査-大学生の関わりを中心に-

Research Project

Project/Area Number 26380755
Research InstitutionFukuoka Prefectural University

Principal Investigator

原田 直樹  福岡県立大学, 看護学部, 講師 (80598376)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords不登校 / 学生ボランティア / 不登校・ひきこもりサポートセンター
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、不登校児童生徒に必要な支援の在り方を検討するために行う調査研究である。この調査は、福岡県立大学に設置している「不登校・ひきこもりサポートセンター」(以下、サポートセンター)の相談支援活動において、過去、学生からの支援を受け、学校復帰を果たすことができた不登校児童生徒に対する追跡調査である。
26年度は、研究の基盤となる情報の洗い出しを大きな目的としており、①過去の相談ケースの洗い出し、②学校復帰ケースの抽出、③問題特性の明確化、④調査票の作成および学校復帰ケースへの調査実施を計画しており、このうち26年度は①から③まで、および④のプレ調査版の作成までを実施することができた。
これは、今後計画している、サポートセンターで支援を受け、学校復帰を果たすことができた児童生徒のその後の登校状況や社会適応状況についての実態把握調査に必要な情報の整理であり、調査項目の精査につなげるために重要な作業である。
サポートセンターにおいては、開設時の平成19年度から延べ17,246件の相談を受理した。実ケース数は931件であり、そのうち学校復帰・状況好転を果たしたケースは399件であった。不登校に至ったきっかけは「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が最も多く、次いで「家庭内の不和」、「いじめ」であった。全国の動向に比較して特徴的であったのは、「いじめ」を起因とするケースが10.6%であり、これは全国値の約5倍に当たる。
今後は、上記の状況を踏まえて試作した調査票を用い、プレ調査を実施し、問題点を修正後に本調査を実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

26年度に計画していた研究内容は、①過去の相談ケースの洗い出し、②学校復帰ケースの抽出、③問題特性の明確化、④調査票の作成および学校復帰ケースへの調査実施であった。
上記のうち、①から③までは達成することができた。④については、プレ調査版の作成までを実施することができたが、本調査までには至っておらず、達成度は「やや遅れている」と判断した。

Strategy for Future Research Activity

27年度は、前半に26年度の積み残しであるプレ調査と調査票の修正、並びに本調査の実施を達成し、その上で27年度計画であった①調査データの解析、②インタビュー項目の検討と調査を実施する予定である。
ただし、インタビュー調査は未成年者を対象とするケースもあり、完了に時間を要することが予想される。その場合は、28年度前半までに調査期間を延長し、内容の解析とまとめの作業を28年度後半に実施する。

Causes of Carryover

26年度に実施を予定していたアンケート調査を実施できておらず、調査票の印刷費、配布回収に係る郵送費、回収データの入力に係る人件費が未執行であったため、残額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

27年度は、未実施であったアンケート調査を実施することから、調査票の印刷費、配布回収に係る郵送費、回収データの入力に係る人件費を執行する予定である。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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