2015 Fiscal Year Research-status Report
女性困窮者の就労による社会包摂及びそのプロセスに関する社会福祉援助方法論的研究
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26380763
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
仁科 伸子 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (30707683)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コミュニティ / 女性 / エンパワメント / 就労 / コミュニティ・ベイスト・オーガニゼーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域住民や地域で活動する組織などが支え合って地域のニーズを充足する地域社会形成が求められているが、このためには住民一人一人の主体形成が不可欠である。本研究は社会的排除の状態にある移民女性の主体形成プロセスと要因を分析するものである。15 年前マイノリティグループの女性達が地域のコミュニティ・ベイスト・オーガニゼーション(CBO)のサポートによって地域の公立学校において有給の学習サポーターとして協働する機会を得たことをスタートとして、地域社会に参加し、自らも教育を受け、地域に貢献する人材となっていくプロセスとメカニズムを解明し、主体形成要因と特性を明らかにしようとするものである。特に、社会的に排除された状況から主体形成に至る過程において「協働」あるいは「地域のための労働」がマックジョブなどの底辺労働と異なる点に着目した。 当該年度の研究は、昨年度に実施したインタビュー調査を元に作成した調査票により、アンケート調査を実施した。 昨年度実施したインタビュー記録を精製し、アンケート票を英語、スペイン語で作成し、2015年7月25日~8月31日の間、調査を実施した。この調査の実施に当たっては、現地CBOの協力により配布、回収を行った。 アンケートの内容は、就労の経験をインタビュー調査する中で得られた対象者の達成感や成果などについてその要因を探るものである。現在これを入力し、精査しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
現地CBOの協力の下、順調に研究が進んでいる。一方、研究費に関しては、換算レートの変化により、20%程度支出が超過している。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は、アンケートのフォローアップ調査を8月後半に実施する予定である。 2016年5月 フォローアップ対象者の抽出 2016年6月 調査方法の検討及び実施体制の構築 2016年7-8月 アンケートフォローアップの実施、2016年9月以降 分析
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Causes of Carryover |
計画段階では、1ドル=100円だったため、120%予算が上昇している。このため、現地調査回数、日数を調整している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
為替相場の変動による研究費の減額に注意しながら計画をすすめる。
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Research Products
(5 results)