2014 Fiscal Year Research-status Report
高次脳機能障害者の医療福祉連携を促進する職業リハビリテーション計画書
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26380766
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| Research Institution | Mejiro University |
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Principal Investigator |
會田 玉美 目白大学, 保健医療学部, 教授 (60406569)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 孝 目白大学, 保健医療学部, 教授 (70158202)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 高次脳機能障害 / 職業リハビリテーション |
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| Outline of Annual Research Achievements |
高次脳機能障害の医療福祉連携を促進する職業リハビリテーション計画書の作成を最終目的に，まず，高次脳機能障害の職業リハビリテーションを促進するプロセスを明らかにするために高次脳機能障害の職業リハビリテーションに従事する専門職に対する面接調査を行った．医療領域10名，就労支援領域10名の面接調査のうち，就労支援領域の10名の面接調査から質的内容分析を行った．結果として『 自分の能力を自覚する』『良好な人間関係を保つ』『過去の仕事にこだわらず に働きたいという気持ちの変化』『作業が遅くても正確にできる社会人を目指す』『家族のサポート』『障害だけでなく強みを伝える』『本人と作業 のマッチング』『会社に近い環境を利用する』『地域資源を熟知して顔の見える連携』『ステージに合わせた複数の支援』の11プロセスが作成された．
この11のプロセスは，高次脳機能障害の職業リハビリテーションにおいて支援者が目標とするべき事柄を表していると考えられた．特に『過去の仕事にこだわらずに働きたいという気持ちの変化』と『作業が遅くても正確にできる社会人を目指す』は企業が仕事の成果 を把握でき，安心して求められる人材を目指すことをあらわしている．この二つのプロセスは高次脳機能障害者は障害を治して元の人生を歩むことよりも，新しい人生を切り開くことへと目標を変化させる必要があることを指しており，従来の医学モデルよりもリカバリーモデルの適用を意味していると考えられる．『本人と仕事をマッチング』『障害だけでなく強みを伝える』『会社に近い環境を利用』は職業リハビリテーションの仕上げのステージで重要なプロセスと考えられた．
これらの結果を踏まえて高次脳機能障害の職業リハビリテーション計画書はリカバリーモデルに準拠して作成することを考えている．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画書の記載に不明点があったとの指摘をうけたため研究倫理審査の承認に時間を要し，2014年10月31日に承認の通知を得てから研究を開始した．したがって当初の予定よりも若干の遅れは見られるが今後の進行の問題にはならない．
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度は高次脳機能障害の職業リハビリテーションに従事する専門家への面接調査をまとめ，職業リハビリテーション計画書の草案を作成し，関係機関（板橋区高次脳機能部会，高次脳機能障害拠点センター：豊島病院，東京都心身障害者福祉センターおよび国立リハビリテーションセンターの高次脳機能障害支援センター）に意見をいただく．また高次脳機能障害の職業リハビリテーションのプロセスに関する成果の発表（国内外）を行い，研究者や実践家の意見をいただく．そして職業リハビリテーション計画書を印刷製本，次年度の医療福祉連携効果測定の準備を行う．
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| Causes of Carryover |
26年度の研究活動は当初の予定どおり，面接調査とその分析，結果の成果発表と意見収集であった．面接調査の対象者が公的機関の職員が多かったため，謝礼が不要であった．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は面接調査実施に伴う謝礼，国内外の学会発表および情報収集,意見交換のための参加費・旅費，本研究の職業リハビリテーション計画書の作成および印刷費用，効果判定のための解析ソフトの購入などが予定されている。
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| Remarks |
国立障害者リハビリテーションセンター 高次脳機能障害情報支援センターHP 高次脳機能障害支援普及に関する資料に掲載
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Research Products
(7 results)
