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2014 Fiscal Year Research-status Report

在宅高齢者と介護者の食生活と栄養を支援するプログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 26380773
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

秋山 美紀  慶應義塾大学, 環境情報学部, 准教授 (50439254)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐野 喜子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (20399603)
武林 亨  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30265780)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsスマートフォン / 介護者 / 食事カメラ / 栄養指導
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、在宅高齢者の健康維持と介護者の負担軽減のために、管理栄養士等の専門職がコミュニケーションでサポートするプログラムを開発・運用するものである。
初年度は、高齢者の食事や栄養に関するニーズ調査を、東京都新宿区と山形県鶴岡市で実施した。15名の高齢者の自宅に赴き、食生活の実態調査(自炊、惣菜購入、外食、宅配の利用頻度)、食生活についての不安、不便と感じていること、欲しいサービスについて、半構造化面接を行った。その上で質問紙を作成し、鶴岡市において国保加入者200名を対象にアンケート調査を実施した。その結果、食事内容は季節変動が大きいことや、高齢になるほど食事のバリエーションが乏しくなること等が明らかになった。
またスマートフォンの利用については、50代~60代は問題なく操作できることを確認した。一人暮らしの高齢者および、親の介護をしている世代にとって、スマートフォン上で栄養師等の専門家のサポートが得られるアプリケーションのニーズがあることが確認できた。
こうした結果も踏まえて、スマートフォン上で食事指導コミュニケーションを行うためのアプリケーションの開発と実装を行った。アプリケーション実装は、KDDI研究所とコウエイコーポレーションの協力を得て行い、スマートフォン側と管理栄養士側がともに楽に情報入力ができるよう工夫した。管理栄養士4名の協力でテストトライアルを行った結果、管理栄養士側の画面上で食事評価がしにくい部分があることがわかり、システムの改修をした。その結果、1日(3食)の食事評価に要する画面遷移を少なくし、指導効率を高めることが可能となった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

アンケート調査の実施箇所が当初の予定より少なくなったものの、アンケート回答者数は当初の予定数を確保できた。
また初年度に食事サポートプログラムのツールの実装まで進んだのは、予想よりも大きな進展であった。

Strategy for Future Research Activity

前年度に完成したツールを含むプログラムを運用する実証実験を、複数回にわたって行う。実証実験の参加者は、(1)虚弱高齢者を介護する家族10名、(2)一人暮らし高齢者10名(自立、要支援1、2程度を想定)、(3)アドバイスする側として管理栄養士4名を予定している。
それぞれの実証実験について説明を受け、参加に同意した者には、本研究で開発したアプリケーションを搭載した携帯電話を貸与する。
1~2週間の実験期間中に、被験者には日々の食事写真や相談したいことをメッセージとして送信してもらい、管理栄養士側は栄養評価、コメント送信にかかる時間を計測する。
実験終了後に、質問紙とインタビューによって、本プログラムの有効性を評価する。タイムスタディの結果等も総合的に評価し、本プログラムのフィージビリティを検討し、実運用へつなげる。

Causes of Carryover

共同研究者経由で依頼した管理栄養士への謝金の支払いがされなかったために、当初予想よりも少ない金額となった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

2015年度の実証実験ではシステムサポートの業務委託を行う予定であるほか、人件費についても、管理栄養士への謝金で使い切る予定である。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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