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2015 Fiscal Year Research-status Report

店舗向け万引き防止教育プログラムの開発およびその効果の検証

Research Project

Project/Area Number 26380846
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

大久保 智生  香川大学, 教育学部, 准教授 (30432777)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords万引き / 防犯対策 / 保安員 / アルバイト / 店舗
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度は、保安員と店舗でアルバイトを行っている大学生を対象とした調査を実施し、保安員とアルバイトの大学生の万引きへの意識、客への注目の仕方、万引き犯への感情、うそを見抜く自信、社会的スキルの解読、嘘をつくことに対する認識について検討を行った。保安員56名、大学生62名が調査に参加した。調査の結果、万引きへの意識では、「責任感」において保安員のほうがアルバイトの大学生よりも高く、「万引き犯への恐怖」においてアルバイトの大学生のほうが保安員よりも高いことが示された。客への注目の仕方では、「目線」、「足の速さ」、「進行方向」、「荷物」、「商品の取り方」、「服装」、「表情」、「商品の持ち方」、「かごの中身」において保安員のほうがアルバイトの大学生よりも注目していることが示された。万引き犯への感情では、「腹が立つ」、「改心するなら客として来店してもよい」において保安員のほうがアルバイトの学生よりも高く、「ざまあみろと思う」、「もう来てほしくないと思う」においてアルバイトの大学生のほうが保安員よりも高いことが示された。嘘を見抜く自信では、保安員のほうがアルバイトの学生よりも高いことが示された。嘘をつくことに対する認識では、「嘘をつくことへの否定観」、「嘘をつく上手さの遺伝規定観」において保安員のほうがアルバイトの学生よりも高いことが示された。以上の結果から、保安員は責任感をもち、客に注目し、万引き犯に対して腹は立つが、改心するなら来店しても良いと思っており、嘘を見抜く自信があり、嘘に対して否定的なことが明らかとなった。一方、アルバイトの学生は万引き犯を恐れており、客に注目しておらず、万引き犯に対して関わりたくないと思っていることが明らかとなった。これらの結果から、アルバイトの店員に対してどこに注目するか、万引きをどのように考えるのかを教育することの必要性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

保安員とアルバイトの大学生を対象とした調査を実施することができ、店員教育のための店舗向けのリーフレットを作成することができた。当初の予定では、店員教育のための店舗向けのリーフレットは平成28年度に作成する予定であったが、平成27年度に作成することができたため、当初の計画以上に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

当初の予定通り、平成28年度はこれまでの調査結果に基づき、店舗向け万引き防止教育プログラムを開発する。開発した店舗向け教育プログラムを協力店舗で実践し、被害額、売り上げ、店員の意識も含めて効果の検証を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 地域別の万引き犯罪への対応と対策の検討:店舗を対象としたアンケート調査から2015

    • Author(s)
      大久保智生
    • Organizer
      日本犯罪心理学会第53回大会
    • Place of Presentation
      東北大学
    • Year and Date
      2015-09-26 – 2015-09-27

URL: 

Published: 2017-01-06  

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